近年、日本人プレーヤーの活躍によりバドミントンも世間の注目を集めるようになってきました。そのおかげか分かりませんが、現在ではさまざまな種類のシューズが販売されています。
高額なプロと同じモデルのシューズを履いたからといって、プレーが飛躍的にうまくなることはありません。もっともバドミントン専用シューズを履いていなかった人が、専用シューズを履けばプレーの質は多少なら向上するでしょう。
それでもシューズ選びで大切なのはブランドや見た目ではありません。大切なのはあなたの足の形に合ったシューズを見つけることです。
選択肢が多いのは嬉しいことですが、初めてバドミントンのシューズを購入する人はどれがいいか迷ってしまいますよね。そんな人のために今回はおすすめのバドミントンシューズの紹介と、シューズの選び方についてお話していきます。
目次
初めて買う人へおすすめのバドミントンシューズ
初めてバドミントンシューズを買う人向けに何種類か紹介します。エントリーモデルで比較的リーズナブルなシューズを選びましたが、予算に余裕がある人はもっと上のグレードのシューズを選んでもいいでしょう。
パワークッションカスケードアクセルミッド
パワークッションカスケードアクセルミッドには、ヨネックスが独自開発した技術であるパワークッションが採用されています。パワークッションとはヨネックス独自開発のテクノロジーです。
キャッチコピーは「落とした生卵が割れずに跳ね返る!」と謳っています。これは衝撃吸収性の高さを表しているのです。さらに反発性も高くなっており、着地の際に受ける衝撃を次の一歩へ踏み出す力へ変えていくとヨネックスの公式ホームページでは解説されています。
またパワークッションカスケードアクセルミッドは名称どおりミッドカットのシューズです。
また足への衝撃を抑えて足への負担が軽減されています。衝撃吸収性は1.3倍になり、反発性能は3倍になったことによって着地の衝撃を蹴り上げの力へ変えることができます。
参照元:パワークッションとは|ヨネックスウォーキングシューズ(YONEX WALKING SHOES)
パワークッションストライダーフロー
同じパワークッションシリーズからもうひとつ紹介します。パワークッションストライダーフローです。これは先ほど紹介したパワークッションカスケードアクセルミッドと違ってローカットシューズです。
足首部分の高さが短くなっています。同じ3E設計なので幅に違いはありません。ローカットが良いなら、こちらを選ぶと良いでしょう。パワークッションストライダーフローのほうが、パワークッションカスケードアクセルミッドよりもリーズナブルになっています(※公式サイトの定価価格で比較した場合)。
ミッドカットにこだわらず、経済性を優先するならパワークッションストライダーフローがおすすめです。2024年2月下旬に販売予定のモデルで比較的新しいモデルです。
パワークッションストライダーフロージュニア
パワークッションストライダーフロージュニアは名称のとおり、子ども向けに開発されたモデルです。レクリエーションとしてバドミントンをプレーするならば、バドミントン専用シューズでなくても問題ないでしょう。しかしスポーツ競技としてプレーするならば専用シューズを着用する(させる)ことをおすすめします。
専用シューズを履くことによって、コート内での激しい動きで滑ったり転んだりする可能性が減るためケガの予防へとつながるのです。またサイズが18センチからあるので、子どもの足にあったサイズを選ぶことができます。
バドミントンの初心者におすすめのシューズ
シューズを選ぶときには縦のサイズだけでなく、シューズの横幅もチェックしてください。
バドミントンシューズのサイズは3Eが標準となっており、それより幅が狭いの2Eとなっています。3Eよりも大きいのが4Eです。4Eが一番ゆとりのあるサイズとなっています。
足の横幅が広い人が足に合っていない横幅が狭いシューズを着用すると最悪の場合、爪がはがれてしまう原因にもなりかねません。
またヒールの高い靴などを頻繁に履く人はつま先側が細くなっていることが多いので、2Eを試してみてください。3Eを選んでしまうとシューズの中で足が動いてしまうので安定しないかもしれません。3Eのシューズを履いて緩いと感じる人はサイズダウンをする前に横幅が広すぎないか確認してください。
バドミントンシューズは基本的にはユニセックス(男女兼用)のモノが多いですが、メーカーによってはメンズ・レディースとなっている場合があるので注意してください。
2種類のバドミントンシューズ
大別するとバドミントンシューズには足首周りの形状が異なる2種類があります。くるぶし部分がカットされているタイプのシューズをローカットシューズと呼び、くるぶしが隠れるタイプはミッドカットシューズと呼ばれます。
この2種類のシューズにはそれぞれメリットとデメリットがあります。ローカットシューズのメリットはくるぶし部分が解放されているため、動きやすいことが挙げられます。またミッドカットシューズに比べて軽量な点がメリットです。
デメリットを挙げるならミッドカットシューズに比べて、足首周りのホールド性が劣るので捻挫しやすいと言えます。
ミッドカットシューズのメリット・デメリットはローカットシューズの反対になります。ミッドカットシューズは足首周りが保護されているため、ローカットシューズに比べて捻挫はしにくいことです。
一方でローカットシューズに比べて重くホールド性が高いため、わずかに動きにくいと感じてる点がデメリットと言えるでしょう。同サイズ、同モデルであればミッドカットシューズの方が50グラムほど重いと思ってください。
わずかな違いと思うかもしれませんが、シューズ全体の重さが250グラムほどなので2.5割増しです。
捻挫のクセがあるなどしてプレーに不安があるならば、ミッドカットシューズを選ぶと良いでしょう。
続いておすすめのシューズを少しだけ紹介します。一例としてご紹介しますので、アナタの予算や好みのデザインなどを優先することをオススメします。もっとも前提として自分の足にフィットすることが大切です。
すでに試し履きは終わっていて、お得にネットで購入したいなら下記の商品も候補に入れてみてください。
バドミントン専用シューズの選び方
初めてバドミントンシューズを買うならば試し履きをするために実店舗へ行って、フィット感を確認しましょう。
また実際に店舗へ訪れる際は、バドミントンをプレーする時と同じ靴下(ソックス)を履いていきましょう。バドミントン専用ソックスを履いてプレーするならば、なおさらプレーのときと同じ靴下を履いていくようにしましょう。
なぜならバドミントン専用ソックスは生地が厚めにできているからです。足首の保護を目的として、ソックスの生地を厚くしてサポートしています。そのためバドミントン専用ソックスを履いてプレーするならば、そのソックスを履いて店舗を訪れてください。
人によってはバドミントンシューズは、普段履いている靴より大きめのサイズをオススメしていますが、私は反対です。
理由はゆとりがある=シューズと足の間に隙間があるということは、シューズと足の間に隙間が生まれるからです。シューズと足の間に隙間があるということは、足の力をダイレクトに床へ伝えることができません。
例えば、足を蹴りだす際にはつま先に力を入れますよね?もし自分の足より大きめのシューズを履いていたら、まず靴の先端まで自分の足のつま先を移動させてからになるので、シューズの中でつま先が先端に動くのが無駄な動きとなっています。
したがって、バドミントンのシューズを購入する際は足にピッタリと合ったシューズを購入するべきなのです。
バドミントンシューズのお手入れについて
バドミントンシューズは、汚れても水でじゃぶじゃぶ丸洗いするのはやめましょう。バドミントンのシューズに使用されているゴムはほとんどが水溶性です。安易に水にさらしてしまうと、表面の層が剥がれ落ちて、グリップ力が低下します。
シューズの普段のお手入れは、表面を固く絞ったタオルやウェットティッシュで拭くだけでOKです。
バドミントンのシューズについてまとめ
バドミントンをスポーツとしてプレーするならば、専用のシューズを購入しましょう。バドミントンのシューズを選ぶときは、初めての購入ならば実店舗へ行って試着をしてください。
同じサイズでもメーカーによって微妙に大きさが異なるので、初めて購入するメーカー・種類の場合はその都度試し履きをしたほうが間違いがありません。
成長期の子どもに対しては、少しでも長く履けるようにと大きなサイズを選びがちです。しかし、足に合わないシューズを履いているとケガをする恐れがあります。成長に合わせてそのときの足のサイズにあったシューズを選ぶようにしましょう。
しっかりと足に合うシューズを履けば、ケガの予防にもつながります。ローカットシューズとミッドカットシューズと2種類存在しているので、足首周りが不安ならばミッドカットシューズを選ぶと良いでしょう。
参考:捻挫の原因はバドミントンシューズのせい?靴のサイズは大きめorきつめ?
今回紹介したシューズ
パワークッションカスケードアクセルミッド
ミッドカットシューズの一例です。
パワークッションストライダーフロー
ローカットシューズの一例です。
パワークッションストライダーフロージュニア
ジュニア用のシューズです。マジックテープで固定するため紐を結ぶのが苦手なお子さんにもおすすめできます。サイズは18.0~22.0まで。