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【図説】バドミントンのコートの広さ(コートサイズ)について解説

2019年10月21日

体育館フロアー

バドミントンのコートが複雑に感じる理由として、体育館の床に赤、白、黄色、緑とたくさんの線が引いてあるからではないでしょうか。これは学校の体育館などは、バドミントン以外のスポーツにも利用されるので、当然と言えるでしょう。

 

しかし、バドミントンをプレーする立場からすればこの状況は困りますよね。とくにこれからバドミントンを始める人や初心者は戸惑います。

 

そこで今回は図を用いてバドミントンのコートの大きさ(広さ)はどうなっているのか解説していきます。

バドミントンのコートの大きさはシングルス・ダブルス合わせてもたったの4パターン

冒頭でお話しした体育館の床には線が多すぎて分かりにくい問題は、線の色を見ればほとんど解決します。バドミントンのコートライン(線)は緑色で引かれている場合が多い。たまに限りなく黒に近い濃い緑色で引かれている体育館もあります。

 

公式の試合ではバドミントン専用のコートマットが用意されます。ちなみにこのマットに引かれているラインは白色です。

 

参考:バドミントン専用コートマットのお値段は?~バドミントン雑学~

 

バドミントンのコートの広さは公式ルールによって細かい数字が定められていますが、この数字を覚える必要はないでしょう。なぜならコートラインを引くことは、滅多にないからです。もし数値が必要ならば、下記の図を参考にしてください。

バドミントンコート図

※画像をタップすると拡大します

細かいコートの数値よりも大切なのは、バドミントンをプレーするときに必要なイン・アウトの判断のための知識です。コートラインはシングルスorダブルスのインプレー(シャトルを打ち合っているとき)とサービスのときに変わります。

 

つまり、この4パターンをしっかりと理解できればイン・アウトの判断ができるようになるのです。それではまず、シングルスのインプレーエリアとサービス時のコート範囲について解説します。

シングルスのコート

シングルスインプレーコート図

シングルスのインプレーは縦長にコートを使った範囲です。シングルスではサイドラインは内側の線を使用し、エンドラインはバックバウンダリーラインまでを使います。

 

サービスの時は対角線上にサーブを打ちます。サーバーの得点が偶数であれば右から、サーバーの得点が奇数なら左側からサーブをします。

シングルスサーブ偶数コート図

シングルスのサーブ時はコートを縦長に使います。サイドラインは内側を使用し、エンドは外側のバックバウンダリーラインまで有効です。ショートサービスラインよりネットの近くに落ちた場合はアウトです。

ダブルスのコート

次にダブルスのコートについて解説します。ダブルスはインプレー中はエンドラインもサイドラインも外側を使用。コートに2人いるので、最大限広く使うと覚えましょう。

ダブルスインプレーコート図

サーブの時はサイドラインは外側の線、エンドラインは内側の線までを有効範囲とします。対角線上にサーブするのはシングルスもダブルスも共通です。またサーバーの得点によってサービスを開始するサイドが左右変わるのもシングルスと同じです。

ダブルスサーブ偶数コート図

このように複雑に思えるバドミントンのコートは、覚えてしまえば何も難しいことはありません。あとは試合をしたり、線審をしたりすることによって覚えられるでしょう。

 

参考:バドミントンのイン・アウトの判定~これを読めば線審が怖いことない~

コートにあるオプショナルテスティングマークとは

オプショナルテスティングマーク

図に赤丸で示してある印がオプショナルテスティングマークです。オプショナルテスティングマークについては、競技規則書の第3条に記載されています。ご存じの方もいるでしょうが、バドミントンのシャトルは季節ごとにスピード番号のことなるシャトルを用います。

 

参考:バドミントンのシャトルの番号の見分け方!季節によって飛距離に違いが出る

 

湿度や気温によってシャトルの飛び方が変わってくるためです。大会の前に(特に大きな大会)シャトルの試打を行って、大会で使用するシャトルのスピード番号を決定します。

 

競技規則書には試打について次のように決められています。

第3条 シャトルの試打
第1項  シャトルを試打するには、プレーヤーはバックバウンダリーライン上に打点が来るようにして、全力のアンダーハンドストロークで打つ。シャトルは上向きの角度で、しかもサイドラインと平行になる方向で打ち上げられるものとする。

第2項  正しいスピードのシャトルとは、図Bのとおりバックバウンダリーラインの手前530㎜から990㎜までの範囲内に落ちたものをいう。

 

公益財団法人日本バドミントン協会採択 競技規則より引用

このように定められているため、コートのバックバウンダリーライン付近にあるマークはオシャレでも書き損じでもありません。

 

このオプショナルテスティングマークを目安にシャトルの試打を行って、適正なシャトルを選び出しています。当日の気温や湿度、または会場のある場所の標高によっても使うシャトルを変えているのです。

 

シャトルによって公平性などが損なわれないように、競技規則で定められていると覚えて置いてください。

 

 

バドミントンのコートの大きさについてまとめ

バドミントンのコートの大きさはシングルスかダブルスかによって異なってきます。またサーブ時に有効となる範囲も変わります。簡単に言ってしまえば、たったこれだけです。難しくないですよね。

 

インとアウトの判定ができるようになれば練習試合はできるでしょう。試合を観戦するときもインかアウトか分からなければ楽しめません。またインかアウトなのかをラリー中に体感で判断できないと試合で勝つのは難しくなると思います。

 

プレーヤーとしてインかアウトかを判断するコツを知りたいならバドミントンでイン・アウトの見分け方とは?の記事が参考になると思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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