どんなことでも始めるなら早い方がいいのは当たり前ですよね。キャリアが長い方が上達しやすいのは言うまでもないでしょう。
しかし、大人や中高生に教えるようにスポーツとしてビシバシと指導していくのは小学生には早いと思います。長く続けていくことで、テクニックは向上しますが続かなくては意味がありませんよね。
そこでこのぺーじでは、小学生に対するバドミントンの教え方・指導方法についてお伝えしていきます。
目次
【バドミントンの教え方】小学生への指導方法とは
バドミントンの教え方で大切なのは、練習の意味を理解させることです。練習での動きやトレーニングがどのように試合で役に立つのかをしっかりと説明する必要が指導者にはあります。
しかし、小学生への指導方法として理論や理屈をしっかりと説明して練習に臨ませるのは間違っています。何より大切なのはバドミントンが楽しいと分かってもらうことです。
これは低学年でも高学年でも同じです。バドミントンが楽しいスポーツだと思ってもらわなければなりません。極論を言えば、ルールさえも後回しでいいでしょう。
ラケットを持って羽根(シャトル)を打つ、飛んできたシャトルに向かって走るといった動作が面白いと思ってもらうのが大事です。小学生へ最初に教えるのは試合で勝つテクニックではなく、バドミントンは面白いスポーツだということです。
それでは、どんなことをすると小学生は楽しいと思ってくれるのでしょうか。続いて楽しいと思えそうな練習方法を紹介していきます。
シャトルをラケットで拾い上げる
やったことがあれば分かると思いますが、ラケットを使って床からシャトルを拾い上げるのは難しい。動画内では体重移動についても言及されていますが、最初のうちは意識せずともいいでしょう。
意識しておきたいのは手首の動き。手首を返す感覚を掴めるように繰り返しやってみるといいでしょう。
最初はフォアサイド(利き腕側)でイースタングリップの状態で拾うことを目標にします。慣れてきたら、バックサイドでサムアップグリップを使って拾えるようになりましょう。
手首の返し方がフォアサイドとは反対になるので、バックサイドのほうが難しく感じる人もいるでしょう。コツは手首を柔軟に使うこと。体育館やスポーツセンターでなくともできる練習なので、熱心な子は夢中になってやることでしょう。
シャトルを高く真上に打ち上げる
シャトルを床から拾い上げられるようになったら、今度はその拾ったシャトルを真上に打ちあげてみましょう。シャトルをラケットに載せた状態から、軽く上にシャトルを投げて落ちてくるシャトルを高く打ち上げます。
腕の力だけでは高く飛びません。手首の力と、グリップを握りこむことによるラケットの動きと合わせて天井高くまで飛ばすことが可能です。
これはアンダーストロークからのロビング(ロブ)やスマッシュレシーブの練習になります。シャトルを弾いて打つ感覚をつかむには最適な練習といえるでしょう。
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また打ち上げたシャトルが落ちてくるときにさまざまな練習ができます。落ちてくるシャトルを再び打ち上げると、リフティングと呼ばれる練習方法になります。
シャトルとの距離感を掴む練習にもなりますし、狙ったところに打つコントロールの練習にもなります。
ほかにも落ちてくるシャトルをラケットで受け止める練習方法もあります。落ちてくるシャトルの側面をなぞるようにラケットを動かし、シャトルの落下してくる勢いを殺してガット面でシャトルを受け止めるのです。
この練習をすることにより、ネット前で打つヘアピンショット練習になります。落ちてくるシャトルを受け止める、つまりシャトルの勢いを殺してラケットに載せるように打つヘアピンの練習に最適なのです。
これらの練習方法の意味や目的を子供に対して解説する必要はないでしょう。楽しく練習しているうちに自然と身につくはずです。
【持ち替え練習】ラケット超高速回し
親指と人差し指を使って、グリップを回すことによって持ち替えの練習をします。最初は時計回り、次に反対回しをしてみる。1回転ごとに回転方向を変えるなどいろいろなパターンで練習してみましょう。
またグリップを長く持ったり、短く持ったりする練習としてグリップを握る位置を変える練習もしてみましょう。ドライブショットの応酬など早いラリー展開では、短く持っているほうが打ちやすい。試合では状況に応じてグリップを持つ位置を変えることもあるので、練習しておいて損はないでしょう。
【まとめ】バドミントンを小学生に教えるときは楽しめるように工夫を
バドミントンを小学生に教えるときは、楽しくできる練習を中心に行うのが大切です。バドミントンを長く続けて欲しいと思うなら、厳しいトレーニングに近い練習を小学生に強いるのは間違いです。
正しいフォームや足運び(フットワーク)などは後からでも修正ができます。まずはバドミントンに慣れ親しむことを優先して、教えていきましょう。
ラケットで羽根(シャトル)を捉えることができるようになってくれば、どんどん楽しくなってくるでしょう。
そうなれば、コートの中でもっと動けるようになりたい、狙ったところにシャトルを打てるようになりたいと本人たちは思ってくるはずです。
このような気持ちになったときに、適切な教え方・指導方法で子供たちと向き合っていくことによって、さらなるテクニックの向上が見込めるようになるでしょう。
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