バドミントンのプロ選手で、ウエスタングリップに握り替えをする選手はいる。近年だと、田児賢一選手が試合中にウエスタングリップを使用しているのを確認することができます。詳しくは各自で動画を探してみて下さい。
そもそもウエスタングリップはバドミントン未経験者に多い持ち方で、レクリエーションではなくスポーツとしてプレーする場合はウエスタングリップは推奨されていない。
しかし、ラリーのシチュエーションによってはウエスタングリップが有効な場合もあります。今回はウエスタングリップを使用するメリットとデメリットについてもお話ししていきます。
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バドミントンのプロ選手でウエスタングリップを使用する選手
バドミントンのプロ選手でウエスタングリップを使う選手として田児賢一選手を挙げましたが、彼以外にもウエスタングリップへ持ち替える選手はいます。
桃田賢斗選手も、基礎打ちの時にはウエスタングリップ気味に見える。しかし、スマッシュを打つときはイースタングリップで回内運動をしっかり行っているように見えるのです。
このことから何が言えるかというと、ラケットの持ち方、グリップの握り方については状況に応じて持ち替えをしているということである。
参考:バドミントンでドライブを打つときフォア・バックと持ち替えをするべきか
ウエスタングリップのメリット・デメリット
ウエスタングリップのメリット
ウエスタングリップの持ち方ですが、床に置いたラケットに上から手をかぶせるように持ったのがウエスタングリップです。一般的にはフライパン持ちと言われ、英語では「panhandle grip」と呼ばれている。
「panhandle」の意味は「フライパンの柄」のことなので、つまりフライパン握りということになります。初心者の方や初めてラケットを持つ方は、大方このウエスタングリップになるでしょう。理由は、ラケットの面が前にくるので打ちやすいから。
レクリエーションレベルでならこの予備動作が少ないウエスタングリップが楽でしょう。さらに言えばラケットをシャトルに向かって差し出すだけなのでミスも減らせる。
では、スポーツとしてウエスタングリップを使用するメリットについてですが、シャトルに対して面を合わせるのが楽なことです。例えば、ドライブショット、プッシュショット、ストップショットでウエスタングリップを用いるのは非常に有効。
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これら3種類のショットは基本的にダブルスの前衛の選手が使用するシーンが多いです。そのためダブルスで前衛に居る場合はイースタングリップよりも、ウエスタングリップで構えている方が楽にリターンができるでしょう。
言うまでもありませんが、バックサイドにシャトルがきたらサムアップグリップに持ち替える必要がある。
つけくわえるならば、個人差はありますがリバースカットショットおよびハイバックショットをクロスに返すときも、ウエスタングリップのほうが打ちやすい。
ウエスタングリップのデメリット
ここまでウエスタングリップのメリットを述べてきましたが、もちろんデメリットも存在する。何より手首の可動範囲が狭くなるので、回内運動が使用できなくなることが最大のデメリット。
とくにオーバーヘッドストローク系ショット、スマッシュ、クリアなどは打ちにくくなると思ったほうがいいです。
バドミントンのショットの多くが回内運動(手首を手の平のほうへ倒す運動)を使用しているので、回内運動をマスターした上でウエスタングリップを活用するイメージを持ったほうがよいでしょう。
前提としてウエスタングリップを試合中に使用するならば、他のグリップの握り方をマスターしていることが大切。ウエスタングリップを使用するのは補助的であると覚えておきましょう。
参考:バトミントンのラケットの正しい持ち方・グリップの握り方
まとめ
ウエスタングリップを使用するプロ選手は存在する。しかし、すべてのショットをウエスタングリップで処理しているのではなくケースバイケースでウエスタングリップを使用する場面も存在すると覚えておいてください。
相手選手からのリターンの種類はそれこそ無限に存在すると断言できる。バドミントンに用いるシャトルのコルク部分というのは他のスポーツに比べたら、非常に小さい球であると言えるゆえに空中に無数のインパクトポイントが存在しているのだ。
それらに対してひとつのラケットの持ち方だけで対応するのは不可能です。ラケットのグリップを持ち替えて最適なショットをリターンできるようになれば、試合を有利に運ぶことができるでしょう。
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