バドミントンのグリップ(持ち手部分)の握り方は親指の使い方が大切です。バドミントンは、ラリー(シャトルを打ち合うこと)中にグリップの握り方を打たれた場所によって変えるスポーツ。
初心者のうちはこの持ち替えがうまくできず、手首を上手に使うことができないため、リターンに苦労をするでしょう。逆を言えばこの持ち替えが上達すれば、ラケットワークの一部である持ち替えについては、初心者卒業ということ。
そしてこのグリップの握り替えのコツは親指が関係していますので、今回はバドミントンの基本であるグリップの握り方についてお話しをしていきますね。
目次
本記事参考教材:有田浩史の“ゼロから始める!バドミントン上達テクニック” ~初心者が3カ月で劇的に変化する9つの基本フォーム練習法~
バドミントンのグリップの握り方は親指と人差し指で
結論から言うと、バドミントンのグリップの持ち方に正解はない。つまり選手個人の好みや、状況によって持ち方は変わってきます。
バドミントンのグリップの基本の握り方のひとつとして、親指と人差し指を支点として持つスタイルがあります。したがってこの場合には、残りの指は添えるだけで、インパクト(シャトルがラケットに当たる)時までは、脱力した状態。
他のスタイルの例としては、イースタングリップで薬指と小指を支点に握るか、コンチネンタルグリップ(イースタングリップとウエスタングリップの間の持ち方)で持っておく構えが存在しています。
バドミントンのラケットをインパクトの瞬間にグリップを握りこむことによって、ラケットに力を伝達させます。このインパクト時に握力を利用する、つまりグリップを握りこむのは、どのグリップスタイルでも同じ。
したがって、常に5本の指でラケットのグリップを握りこんでしまっていては各ショットの威力を十分に活用できないのです。
それでは、リターンしたあとはどのようにグリップを持っているのがベターなのかについて、次にお話ししましょう。
ホームポジションでのグリップの持ち方は?
いろんなバリエーションの握り方の中の、中間を採るとイースタングリップになると言えるでしょう。もしくは、その握り替えのために最も合理的なグリップの持ち方として、コンチネンタルグリップが存在している。
つまるところ、標準のニュートラル状態(ラリー開始時)にイースタングリップか、コンチネンタルグリップで構えておけば、そこから最小限の握り替えで複数あるバリエーションの握り方ができます。また多用なショットを、理想的なフォームで打てるということになる。
したがって初心者の場合はまず、フォアサイドはイースタングリップ、バックサイドは親指で押す感覚を掴みやすいサムアップグリップからスタートするのがよいでしょう。
そして最終的には、実力の向上に伴って徐々にグリップの持ち方のバリエーションが増えて理想的なフォームへと近づいていく。
バドミントンのグリップの握り方 4種類
グリップを持ち替えるときにどんなグリップの握り方があるかを紹介します。
イースタングリップ(フォアハンド)
利き手側であるフォアサイドでのラケットの持ち方がイースタングリップ(フォアハンド)。
力を入れやすい持ち方で、攻撃的なスマッシュショットを打ち込むときなどに多用されるシーンが多く、利き手側であるフォアサイドのショットの多くを処理するのがこのイースタングリップという持ち方になります。
ラケットの面(ガットが張ってある部分)と床が垂直になるように持つのがこのイースタングリップの持ち方。指導するときには、握手をするように手を出す、包丁を持つときと同じように持つと指導するのが一般的ですね。
このイースタングリップができていないとラケット面が安定しないため、飛んでくるシャトルに対して毎回違うアプローチをすることとなるので、シャトルに当たるときと、当たらないときが出てきます。
こうならないためには、まずフォアハンドでの素振りを行って回内運動(うちわで自分を仰ぐ時の手首の動きのこと)をしっかりと身につけること。この素振り練習の目的は、肘から先を動かして打つという感覚を養うことです。
そして正しいフォームを体に覚え込ませることです。これができるようになれば、シャトルの落下地点に移動して空振りをすることは減るでしょう。
参考:バドミントンでは手首を固定して打つ!?正しくは回内の運動が重要
サムアップグリップ(バックハンド)
サムアップグリップ(バックハンド)の持ち方は、イースタングリップの親指をずらしてグリップの六角形の広い面積の部分に親指を当てた持ち方。
主にレシーブの際やバックサイド(利き腕と反対側)のシャトルを処理するときに使用する持ち方です。イースタングリップに比べて広い範囲をカバーすることができるのがサムアップグリップのメリットですが、親指で「押す・弾く」という感覚が難しく苦手とする選手は多い。
逆に言えば早い段階からサムアップグリップに対する苦手意識を克服できれば、他の人たちよりも早い上達が期待できます。
まずはこの2つのグリップの持ち替えができるようになれば、今まで届かなかったシャトルにも届くようになるでしょう。
ウエスタングリップ
ウエスタングリップの持ち方ですが、床に置いたラケットに上から手をかぶせるように持つのがウエスタングリップ。一般的にはフライパン持ちと言われ、英語では「panhandle grip」と呼ばれています。
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「panhandle」の意味は「フライパンの柄」のことなので、つまりフライパン握りということ。初心者の方や初めてラケットを持つ方の多くが、このウエスタングリップになるでしょう。理由は、ラケットの面が前にくるので打ちやすいから。
レクリエーションレベルでのバドミントンならば、この予備動作が少ないウエスタングリップのほうが楽でしょう。さらに言えばラケットをシャトルに向かって差し出すだけなので空振りなどのミスも減らせる。
では、スポーツとしてバドミントンをする場合のウエスタングリップを使用するメリットなのですが、これはシャトルに対して面を合わせるのが楽なこと。例えば、ドライブショット、プッシュショットでウエスタングリップを用いるのは非常に有効。
これらのショットは基本的にダブルスの前衛の選手が使用するシーンが多く、そのためダブルスで前衛に居る場合はイースタングリップよりも、ウエスタングリップで構えている方が楽にリターンができるでしょう。
参考:バドミントンでドライブを打つときのラケットの持ち方のポイント
ウエスタングリップのメリットを述べてきましたが、デメリットも存在します。なにより手首の可動範囲が狭くなるので、回内運動が使用できなくなることが最大のデメリット。
とくにオーバーヘッドストローク系ショット、スマッシュ、クリアなどは打ちにくくなると考えましょう。
バドミントンのショットの多くが回内運動(手首を手の平のほうへ倒す運動)を使用しているので、回内運動をマスターした上でウエスタングリップを応用して活用するイメージを持ったほうがよい。
ウエスタングリップのメリットばかりをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもある。最大のデメリットは手首の可動範囲が狭くなるので、回内運動がうまく使用できなくなることです。
とくにオーバーヘッドストローク系ショット、スマッシュ、クリアなどは打ちにくくなると考えたほうがいいでしょう。ウエスタングリップを使用するのは補助的で他のグリップの握り方をマスターしていることが大切。
参考:バドミントンのプロ選手でウエスタングリップへ握り替えをする選手はいる?
コンチネンタルグリップ
コンチネンタルグリップはラケットの面の向きを意識することが大切。手の平の向きと、ラケットの面の向きが同じになるようにするとイイでしょう。
イースタングリップからラケットヘッドを斜めにして地面に対してラケットの面が45度ぐらいの角度になっている状態。またコンチネンタルグリップだとそのままバックサイドに飛んできたシャトルも処理できるメリットがあります。
先にお伝えしたサムアップグリップはラケットの回転運動ができないため推奨しない指導者もいる。無論、コンチネンタルグリップで全てのショットが対応できるかと言えば、そのようなことはなく個人差が出てきます。
コンチネンタルグリップでバックサイドのショットが難しいのであれば、サムアップグリップに持ち替えても問題ないでしょう。
グリップの持ち替えができないケース
レシーブやドライブをうまく打つためにはグリップの持ち替えが大切ですが、手だけに頼らずに全身を使って打つ感覚も大事です。
とくにダブルスはラリースピードが速いので、グリップの持ち替えが間に合わないケースも出てくる。このことを想定して、体を切り返してスイングしやすいスペースをつくったり、握り替えをしないまま打ったりするなど、対応策を考えた練習をしておくとよいでしょう。
例えば、サイド・バイ・サイドのフォーメーションであなたがバックサイドにいたとします。スマッシュを相手ペアから打ちこまれて、それをあなたがバックハンドでレシーブしたあとに、またあなたのバックサイドに今度はドリブンクリアが飛んできました。
このときにレシーブ体勢で構えているあなたはラケットを下から上へと持ち上げて打たなければならなくなりますが、フォアハンドに持ち替えて打ちこんではタイミングが遅れて打点が下がってしまう。もしくは、コート奥へ下がる必要が出てきてしまうでしょう。
そのときに、バックハンドのまま相手ペアへ背中を完全に見せる形で反転してハイバックショットで下向きのショットを打ちこめれば、有利な攻勢へ転ずることが可能。


ハイバックショットの打ち方についてはバドミントンでハイバックを打つときの足の使い方は?打点と握り方にも注目の記事内で触れていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
バドミントンはラリー中にどちらのサイドに打たれたかによって、ラケットのグリップ部分の持ち方を変えなければなりません。バックサイドにシャトルが飛んできたならば、親指を立ててバックハンドでとる必要がありますね。
ただし、グリップの握り方に正解はないのでバックサイドでレシーブをしなければならないけれど、セミウエスタングリップで体を反転させてクロスにリターンするという戦法もとれる。
また、ラケットの特性(ヘッドヘビー、ヘッドライト)によっても合理的な握りが変わってくる可能性がでてきますし、そもそも人によって手の大きさが違うということもあるので、手の大きさとグリップの太さのバランスも考慮したら、正解などは存在しないでしょう。
参考:バドミントンのグリップテープの交換時期はいつ?汚れてきたら交換?
したがって、初心者の段階では、フォアサイドはイースタングリップ、バックサイドは親指で押す感覚を掴みやすいサムアップグリップからスタートすること。


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