
バドミントンのスコアシートを初めて見たとき、あなたはどう感じましたか?「難しそう・・・」と思いませんでしたか?細かい線で区切られたスコアシートを見たら、誰でも最初は難しく感じるものです。あなただけが戸惑い、困っているわけではありません。
現行ルール(2026年現在)ではラリーポイント制が導入される以前のサイドアウト制の時代より、スコアシートの書き方も簡単になっています。それでも慣れないうちは難しく感じると思うので、このページではスコアシートの記入方法について解説していきます。
当サイトオリジナルスコアシートを作成しました。BWF(世界バドミントン連盟)のルールブックに掲載されている記入見本を参考に作成したものです。ぜひ使ってみてください。
目次
【シングルス・ダブルス共通】バドミントンのスコアシートの記入方法
大会などでスコアシート(審判用紙)を受け取ったら、自分が担当する試合のもので間違いないかを確認しましょう。選手名、所属チームを見てください。また試合進行状況によって、コートが当初の予定から変更されている可能性があります。審判用紙に書いてあるコートへ到着したら、そこにいる人がスコアシートに記載されている人か確認しましょう。
選手氏名の確認が終わったらスコアシートに主審名、試合開始時刻の記入をしてください。

基本的には上記のような形式のスコアシートで試合は行われます。上記をベースに各大会ごとにスコアシートは変わっていますが、原則的な記入方法は変わらないのでポイントをおさえていきましょう。
スコアシートに主審名と試合開始時刻の記入が終わったら、最初にサーブをするサーバーとそれを受けるレシーバーを決めるためにトスをします。

それぞれサーバーとレシーバーが決まったらスコアシートに書いてある選手名の横にS(サーバー)とR(レシーバー)の記入をしましょう。またそれぞれのプレーヤーの特徴(ユニフォームの色、身長、利き手)など書いておくと間違えて点数を書くことはないでしょう。

続いて試合開始後のスコアシートへの記入例を紹介します。
画像にも記入ポイントは書いてありますが、これらも含めて箇条書きで書き出します。
- ゲームの最初に「0」を記入する
- サービングサイドのプレイヤーは「サービスオーバー」でサーブ権が移行するたびに交互にサービスをする
- ゲーム終了時に得点は間にスラッシュを入れて、丸で囲んでゲームの勝敗を明確にする
- マッチ(試合終了)したら勝った方のチーム(または選手)に丸をつける
- サーブ権が移動したら、サーブした人の氏名横にある列へ点数を記入。
スコアシートへ記入する際のルールは上記のとおりです。バドミントンのルールではサーブを打つとき自チームの得点が偶数なら右、奇数なら左から打つことになっています。(※競技規則書第10条シングルスおよび第11条ダブルス)またレシーバーの配置は一度サービス権が移ったら、次に自分たちがサーブ権を得るまでは左右の立ち位置を入れ替えません。これに基づきスコアシートの記入例にあるAとBで示した部分についてみていきましょう。
まずAでは浜中選手にサービス権が移った場面を指し示しています。今井/浜中ペアの得点が7点(奇数)なので、左サービスコートからサーブを行います。レシーバーとなるのは宮路選手です。山田/宮路ペアは次にサービス権が回ってくるまでレシーブの立ち位置の変更はしません。
続いてBです。サーバーが浜中選手に移った場面を解説します。ここは文章だけの説明では分かりづらいので、図も入れて説明します。今井/浜中ペアの得点は12点で偶数なので、右側から浜中選手がサーブします。レシーバー側の山田/宮路ペアは、直前にサーブをしていた宮路選手がレシーブです。このラリーでは今井/浜中ペアが勝ち13点目を獲得したのが審判用紙から読み取れます。
したがって浜中選手が今度は左側からサーブをし、山田/宮路ペアは山田選手がレシーバーです。このラリーを制したのはレシーブした山田/宮路ペア。サーブ権の移動が行われて、山田/宮路ペアの山田選手が左サイドからサーブをします。このとき今井/浜中ペアでレシーバーとなるのは直前までサーブをしていた浜中選手です。
試合の流れ
試合(ゲーム)開始時は大会によっては競技開始前に練習時間が設けられていて、最終調整とウォーミングアップのための時間があります。主審は競技開始時間になったら、「トスをするのでこちらに来てください。」とプレーヤーを集めましょう。

トスをしてサーブ・レシーブ権を決めてエンズが決まったら、試合開始。主審はプレーヤーと観客に聞こえるように大きな声でコールをします。

コールは、小規模の大会や非公式の試合では「Xさんトゥサーブ、ラブオール、プレー」部分しか言わない場合がある。大事なのは誰がサーブを打って、誰がレシーブするのかをハッキリとさせることです。
【シングルス】試合開始時のコール
(個人戦)
「オンマイライトXさん、A(チーム名)、オンマイレフトYさん、B(チーム名)」(言いながら右側、左側を指し、Xさんがサーバーの場合)「Xさんトゥサーブ、ラブオール、プレー」
(団体戦)
「オンマイライト A(チーム名)、レプリゼンティッド バイ Xさん、オンマイレフト B(チーム名)、レプリゼンティッド バイ Yさん」(言いながら右、左を指し、Aがサービングサイドの場合)「A トゥサーブ、ラブオール、プレー」。
※(W, X, Y, Zはプレーヤー名、A, B, C, Dは国名、チーム名)
ダブルスの試合開始時のコール
(個人戦)
「オンマイライト Wさん、A(チーム名)、Xさん、B(チーム名)、オンマイレフト Yさん、C(チーム名)、Zさん、D(チーム名)」(言いながら右、左を指し、Wさんがサーバーで、Yさんがレシーバーの場合)「Wさん トゥサーブトゥ Yさん、ラブオール、プレー」
(団体戦)
「オンマイライト A(チーム名)、レプリゼンティッド バイWさん、Xさん、オンマイレフト B(チーム名)、レプリ
ゼンティッド バイ Yさん、Zさん」(言いながら右、左を指し、Aがサービングサイドで、Xさんがサーバー、Yさん がレシーバーの場合)「A トゥサーブ、Xさん トゥー Yさん、ラブオール、プレー」
※(W, X, Y, Zはプレーヤー名、A, B, C, Dは国名、チーム名)
試合中の主審がするコール
サーブしたサイドが得点した場合・サーブ権が移動する場合はゲーム開始後に、サーブしたサイドが得点した場合は「ワン・ラブ」とコールします。反対にレシーバーサイドが得点した場合は『サービスオーバー』と付け加えて得点(ワン・ラブ)をコール。
ゲームが進行していって同点になったとき、たとえば5対5なら「ファイブ・オール」とコールします。
主審は得点とサービスオーバーのコールをしっかり選手と観客に伝えるのも役目のひとつ。黙々とスコアシートに記録を書き込むことだけが仕事ではありません。しっかりと得点とサービスオーバーのコールをしましょう。
インターバルの開始と終了
競技規則書第16条に基づき、すべてのゲーム途中で一方のサイドの得点が11点に達したら60秒を超えないインターバルを認めることになっています。
また第1ゲームと第2ゲームの間、第2ゲームと第3ゲームの間に120秒を越えないインターバルが認められています。
したがって、11点になるラリーが終わったら「得点+インターバル」とコールする。たとえば「イレブン・エイト・インターバル」などとなり、場合によってはサービスオーバーと付け加えます。
インターバルが残り20秒となったら「(コート番号) + 20秒」と2回繰り返してコールします。インターバルが終了したら、インターバルに入った時の得点をコールして「プレー」と合図します。
あと1点でゲームが終了するとき・あと1点でマッチ(試合)が終了するとき
どちらかのサイドが20点に達したときにポイントのコールである20(トゥエンティー)に加えて「ゲームポイント」、試合が決まるのであれば「マッチポイント」とコールをします。
たとえば「トゥエンティーゲームポイント・(マッチポイント)フィフティーン」、もしくは「トゥエンティーナインゲームポイント(マッチポイント)オール」となります。
ゲーム終了後
第1ゲームが終了した時点で、「ゲーム」とコール。サッカーでたとえると試合終了のホイッスルの代わりみたいな役割です。このコールの後にインターバルの時間を計測し始めましょう。またそのゲームでの勝者・勝利チーム名とスコアをコールします。
例えば下記のようか感じです。
例:「ファーストゲーム ワンバイ[プレーヤー名または団体戦の場合は(チーム名)のみ][スコア]」
第2ゲーム・ファイナルゲーム前
セカンドゲームは第1ゲームを制した選手・チームからサービスを開始。勘違いされやすいですが、ダブルスの場合は、第1ゲームで勝ったペアのどちらの選手からサービスをしてもOKです。
第2ゲームがはじまるときは「セカンドゲーム・ラブオール・プレー」とコールし、ファイナルゲームの場合は、「ファイナルゲーム・ラブオール・プレー」となります。
セカンドゲーム終了時に勝敗が決まらなかった場合はファイナルゲームとなるのですが、その際のコールは「セカンドゲーム ワンバイ[プレーヤー名または団体戦の場合は(チーム名)のみ][スコア]」となります。またファイナルゲームへと続く場合は、さらに付け加えて「ワンゲーム・オール」とコールします。
参考:バドミントンの主審が使うコール~言葉・セリフ~をマスターしよう!
バドミントンのスコアシートの書き方についてまとめ

シングルスのスコアシートはサーブ権が移行するときに書けばいいだけなので、ダブルスよりスコアシートの記入は簡単になります。
特にダブルスではラリーの前の立ち位置に注意が必要。
プレーヤー自身も立ち位置を間違えることがあるので主審がしっかりと正してあげましょう。サーブの順番も誤ってしまうことがあるので、プレーヤーの動きには常に注意してください。
主審もバドミントンの練習と一緒で回数をこなすことが大切です。コールもして記入をするのは大変でしょうが、慣れれば難しく感じることはないので主審をする機会があったら逃げずにやりましょう。

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参考:バドミントンインアウト判定の基準!線審でアウトと断言できるようになる
今回のスコアシートの画像は下記のサイトより引用させていただきました。
参照:スコアシート及び記入例 - 日本バドミントン協会 引用元:(財)日本バドミントン協会
※2026年4月現在該当リンクが削除されたのを確認しました。



