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バドミントンのスコアシートの書き方

2018年10月8日

バドミントンのスコアシートを初めて見たとき、あなたはどう感じましたか?「難しそう・・・」と思いませんでしたか?細かい線で区切られたスコアシートを見たら、誰でも最初は難しく感じるものです。あなただけが戸惑い、困っているわけではありません。

 

現行ルール(2026年現在)ではラリーポイント制が導入される以前のサイドアウト制の時代より、スコアシートの書き方も簡単になっています。それでも慣れないうちは難しく感じると思うので、このページではスコアシートの記入方法について解説していきます。

 

当サイトオリジナルスコアシートを作成しました。BWF(世界バドミントン連盟)のルールブックに掲載されている記入見本を参考に作成したものです。ぜひ使ってみてください。

 

 

 

 

バドミントン スコアシート(ダブルス用)

 

 

 

 

バドミントン スコアシート(シングルス用)

【シングルス・ダブルス共通】バドミントンのスコアシートの記入方法

大会などでスコアシート(審判用紙)を受け取ったら、自分が担当する試合のもので間違いないかを確認しましょう。選手名、所属チームを見てください。また試合進行状況によって、コートが当初の予定から変更されている可能性があります。審判用紙に書いてあるコートへ到着したら、そこにいる人がスコアシートに記載されている人か確認しましょう。

 

選手氏名の確認が終わったらスコアシートに主審名、試合開始時刻の記入をしてください。

基本的には上記のような形式のスコアシートで試合は行われます。上記をベースに各大会ごとにスコアシートは変わっていますが、原則的な記入方法は変わらないのでポイントをおさえていきましょう。

 

スコアシートに主審名と試合開始時刻の記入が終わったら、最初にサーブをするサーバーとそれを受けるレシーバーを決めるためにトスをします。

 

一言アドバイス
バドミントンのトスとは、試合開始前に行われるサーブ・レシーブまたはエンド選択の権利を決めることです。日本国内では主に「じゃんけん」で行われますが、国際大会ではコインを投げて決める「コイントス」が一般的。

 

それぞれサーバーとレシーバーが決まったらスコアシートに書いてある選手名の横にS(サーバー)とR(レシーバー)の記入をしましょう。またそれぞれのプレーヤーの特徴(ユニフォームの色、身長、利き手)など書いておくと間違えて点数を書くことはないでしょう。

 

一言アドバイス
ダブルスはサーブの順番を分かりやすくするためにそれぞれのプレーヤーの氏名の横にサーブの順番を書くのがおすすめです。サーブの順番が違ったらすぐに指摘できます。

 

続いて試合開始後のスコアシートへの記入例を紹介します。

※画像をタップすると拡大できます。

画像にも記入ポイントは書いてありますが、これらも含めて箇条書きで書き出します。

  1. ゲームの最初に「0」を記入する
  2. サービングサイドのプレイヤーは「サービスオーバー」でサーブ権が移行するたびに交互にサービスをする
  3. ゲーム終了時に得点は間にスラッシュを入れて、丸で囲んでゲームの勝敗を明確にする
  4. マッチ(試合終了)したら勝った方のチーム(または選手)に丸をつける
  5. サーブ権が移動したら、サーブした人の氏名横にある列へ点数を記入。

スコアシートへ記入する際のルールは上記のとおりです。バドミントンのルールではサーブを打つとき自チームの得点が偶数なら右、奇数なら左から打つことになっています。(※競技規則書第10条シングルスおよび第11条ダブルス)またレシーバーの配置は一度サービス権が移ったら、次に自分たちがサーブ権を得るまでは左右の立ち位置を入れ替えません。これに基づきスコアシートの記入例にあるAとBで示した部分についてみていきましょう。

 

まずAでは浜中選手にサービス権が移った場面を指し示しています。今井/浜中ペアの得点が7点(奇数)なので、左サービスコートからサーブを行います。レシーバーとなるのは宮路選手です。山田/宮路ペアは次にサービス権が回ってくるまでレシーブの立ち位置の変更はしません。

 

続いてBです。サーバーが浜中選手に移った場面を解説します。ここは文章だけの説明では分かりづらいので、図も入れて説明します。

今井/浜中ペアの得点は12点で偶数なので、右側から浜中選手がサーブします。レシーバー側の山田/宮路ペアは、直前にサーブをしていた宮路選手がレシーブです。このラリーでは今井/浜中ペアが勝ち13点目を獲得したのが審判用紙から読み取れます。

したがって浜中選手が今度は左側からサーブをし、山田/宮路ペアは山田選手がレシーバーです。このラリーを制したのはレシーブした山田/宮路ペア。サーブ権の移動が行われて、山田/宮路ペアの山田選手が左サイドからサーブをします。

このとき今井/浜中ペアでレシーバーとなるのは直前までサーブをしていた浜中選手です。次に試合の流れを解説します。

 

 

試合の流れ

試合(ゲーム)開始時は大会によっては競技開始前に練習時間が設けられていて、最終調整とウォーミングアップのための時間があります。主審は競技開始時間になったら、「トスをするのでこちらに来てください。」とプレーヤーを集めましょう。

 

一言アドバイス
「トス」とはコイントスの「トス」の意味で放り投げるという意味です。日本ではコイントスではなく、じゃんけんをして決めることが多いです。

 

トスをしてサーブ・レシーブ権を決めてエンズが決まったら、試合開始。主審はプレーヤーと観客に聞こえるように大きな声でコールをします。

 

ちなみに試合開始時のコールのラブオールプレーの「ラブ」は「ゼロ」という意味です。コールは、小規模の大会や非公式の試合では「Xさんトゥサーブ、ラブオール、プレー」部分しか言わない場合があります。

【シングルス】試合開始時のコール

競技規則書には個人戦と団体戦と分けて審判用語が掲載されています。 W、X、Y、Zはプレーヤー名。A、B、 C、Dは所属名:チーム名、国名です。

2.1.1 シングルス 個人戦(Singles Tournament)
「オンマイライトXさん、A(所属名:チーム名、国名)、オンマイレフトYさん、B(所属名:チーム名、国名)」(言いながら右側、左側を指し、Xさんがサーバーの場合)

「Xさん トゥサーブ ラブオール、プレー」

※「オンマイライト~」の前に「レイディース アンド ジェントルメン」と競技規則書には書いてありますが、省略しています。

2.1.2 シングルス 団体戦(Singles Team Tournament)
「オンマイライト Xさん A(所属名:チーム名、国名)」「オンマイレフト Yさん B(所属名:チーム名、国名)」(言いながら、右、左を指し、Xさんがサーバーの場合)

「Xさん トゥサーブ ラブオール、プレー」

ダブルスの試合開始時のコール

2.1.3 ダブルス 個人戦(Doubles Tournament)
「 オンマイライト Wさん A(所属名:チーム名、国名) Xさん B(所属名:チーム名、国名)」、「 オンマイレフト Yさん C(所属名:チーム名、国名)Zさん D(所属名:チーム名、国名)」
( 言いながら、右、左を指し、Xさんがサーバーで、Yさんがレシーバーの場合)
「 Xさん トゥサーブ トゥ Yさん ラブオール、プレー」

ダブルスではパートナー同士が同じ所属の場合、所属名はダブルスペア2人の名前の後に一度だけアナウンスすればOKです。例えば「Wさん Xさん A(所属名:チーム名、国名)」と言います。

2.1.4 ダブルス 団体戦(Doubles Team Tournament)
「 オンマイライト A(所属名:チーム名、国名) リプリゼンティッド バイ Wさん Xさん」、「 オンマイレフト B(所属名:チーム名、国名) リプリゼンティッド バイ Yさん Zさん」( 言いながら、右、左を指し、Aがサービングサイドで、Xさんがサーバーで、Yさんがレシーバーの場合)
「 A(所属名:チーム名、国名) トゥサーブ Xさん トゥYさん ラブオール、プレー」

「リプリゼンティッド(represented)」とは「代表する」という意味です。

参照元:representとは 意味・読み方・使い方|Weblio英和辞書

 

主審が試合中にする主なコール

主審がするコールは競技規則書の付録5「審判用語」に掲載されています。ここではその中でも特に使用頻度が高い用語に絞って紹介していきます。

得点とサーブ権の移動

試合中に主審が主にコールするのは得点とサーブ権の移動です。サーブしたサイドが得点した場合は「ワン・ラブ」とコールします。レシーバーサイドが得点した場合は「サービスオーバー。ワン・ラブ」とコールしましょう。同点になったとき、たとえば5対5なら「ファイブ・オール」とコールします。

 

あと1点でゲーム(マッチ=試合)が終了するときのコールは次のように言います。

3.1.10「 ゲームポイント…」例「20ゲームポイント6」または「29ゲームポイント28」

3.1.12「 ゲームポイントオール…」例「29ゲームポイントオール」

どちらかのサイドが20点に達したときにポイントのコールである20(トゥエンティー)に加えて「ゲームポイント」、試合が決まるのであれば「マッチポイント」とコールをします

 

たとえば「トゥエンティーゲームポイント・(マッチポイント)シックス」、もしくは「トゥエンティーナインゲームポイント(マッチポイント)トゥエンティーエイト」となるのです。競技規則書にも下記のとおり記載されています。

3.1.11「 マッチポイント…」例「20マッチポイント8」または「29マッチポイント28」

3.1.13「 マッチポイントオール…」例「29マッチポイントオール」

インターバルの開始と終了

競技規則書第16条第2項に基づき、すべてのゲーム途中で一方のサイドの得点が11点に達したら60秒を超えないインターバルを認めることになっています。また第1ゲームと第2ゲームの間、第2ゲームと第3ゲームの間に120秒を越えないインターバルが認められています。

第2項  インターバル
(1)すべてのゲーム中に、一方のサイドのスコアが11点になったとき、60秒を超えないインターバルを認める。
(2)第1ゲームと第2ゲームの間、 第2ゲームと第3ゲームの間に120秒を超えないインターバルを認める。
〈テレビ放映のマッチ(試合)ではレフェリー(競技役員長)がマッチ(試合)の前に、本条第2項のようなインターバルが必要か、またその時間についての指示を出す〉

したがって、11点になるラリーが終わったら「得点+インターバル」のコールをします。たとえば「イレブン・エイト・インターバル」などとなり、場合によってはサービスオーバーと付け加えます。

 

インターバルが残り20秒となったら「(コート番号)+20秒」と2回繰り返してコールします。インターバルが終了したら、インターバルに入った時の得点をコールして「プレー」と合図します。

第2ゲーム・ファイナルゲーム前

セカンドゲームは第1ゲームを制した選手・チームからサービスを開始します。勘違いされやすいですが、ダブルスの場合は、第1ゲームで勝ったペアのどちらの選手がサービスをしてもOKです。

 

第2ゲームがはじまるときは「セカンドゲーム・ラブオール・プレー」とコールし、ファイナルゲームの場合は、「ファイナルゲーム・ラブオール・プレー」となります。ただしインターバル中にフォルトがあった場合はラブオールとならないので注意してください。

 

セカンドゲーム終了時に勝敗が決まらなかった場合はファイナルゲームとなるのですが、その際のコールは「セカンドゲーム ワンバイ[プレーヤー名または団体戦の場合は(チーム名)のみ][スコア]」となります。またファイナルゲームへと続く場合は、さらに付け加えて「ワンゲーム・オール」とコールします。

一言アドバイス
次の「ゲーム終了後」の項目に競技規則書にある審判用語を引用しているのでチェックしてみてください。

ゲーム終了後

第1ゲームが終了した時点で、「ゲーム」とコール。このコールの後にインターバルの時間計測を開始します。またそのゲームでの勝者・勝利チーム名とスコアをコールします。

 

コールの仕方については下記を参考にしてみてください。

6.マッチ(試合)の終了(End of the Game/Match)
6.1 「ゲーム」
“Game.”
6.2「 ファーストゲーム ワンバイ 〔プレーヤー名 または団体戦の場合は所属名:チーム名、国名〕 〔スコア〕 」
“ First game won by“ ……….”〔 name(s) of player(s), or Member(in a Team Tournament) 〕…..’(score)”
6.3 「 セカンドゲーム ワンバイ 〔プレーヤー名 または団体戦の場合は所属名:チーム名、国名〕 〔スコア〕 」
“ Se cond game won by“ ……….”〔 name ( s ) of pl aye r ( s ) , or Member( in a Team Tournament) 〕…..’(score)”
6.4 「 ワンゲーム オール」
“One game all.”
6.5 「 マッチ ワンバイ 〔プレーヤー名 または団体戦の場合は所属名:チーム名、国名〕 〔全スコア〕 」
“ Match won by“ ……….”〔 name(s) of player(s), or Member(in a Team Tournament) 〕…..’(score)”
6.6 「 ……〔プレーヤー名〕」「リタイアド(棄権)」「マッチ ワンバイ 〔プレーヤー名 または団体戦の場合は所属名:チーム名、国名〕 〔全スコア〕」
“ …..’(name of player)retired, Match won by“ ……….”〔 name(s) of p l a y e r ( s ) , or Member(in a Team Tournament) 〕…. .’(scores)”
6.7 「 ……〔プレーヤー名〕」「ディスクオリファイド(失格)」「マッチ ワンバイ 〔プレーヤー名 または団体戦の場合は所属名:チーム名、チーム名〕 〔全スコア〕」
“ …..’(name of player)disqualified, Match won by“ ……….”〔name(s) of player(s), or Member( in a Team Tournament) 〕…..’(scores)”

参考:バドミントンの主審が使うコール~言葉・セリフ~をマスターしよう!

バドミントンのスコアシートの書き方についてまとめ

バドミントンのスコアシートは「試合の流れを正確に再現できるもの」である必要があります。特にダブルスのサービス順序や、3ゲーム目のチェンジエンズ時に注意が必要です。

 

プレーヤーがサーブの立ち位置を間違えたり、チェンジエンズを忘れたりすることがあるので主審がしっかりと正してあげましょう。サーブの順番も誤ってしまうことがあるので、プレーヤーの動きに注意してください。

 

主審もバドミントンの練習と一緒で回数をこなすことが大切です。コールもして記入をするのは大変でしょうが、慣れれば難しく感じることはないので主審をする機会があったら逃げずにやりましょう。

 

一言アドバイス
まずはラインジャッジ(線審)をしながら試合のルールと流れをしっかりと覚えつつ、主審のコールを間近で学ぶのがおすすめです。

 

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今回のスコアシートの画像は下記のサイトより引用させていただきました。

 

参照:スコアシート及び記入例 - 日本バドミントン協会 引用元:(財)日本バドミントン協会

※2026年5月現在該当リンクが削除されたのを確認しました。

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