バドミントンで空振りしてしまうのはなぜでしょうか?しっかりとシャトルを見てラケットを振っているはずなのに空振りをしてしまうのは初心者のときによくある話です。
当然、プロでさえも初心者の時代が必ずあって空振りを経験しています。空振りは誰しもが通る道ですので、恥ずかしがる必要はまったくありません。
このページでは空振りを減らす方法について解説しています。
バドミントンで空振りするのはなぜ?
空振りをしてしまう理由は主に3つです。その3つの原因と対策について順番に解説していきます。
視力の問題
そもそもの問題として目でしっかりとシャトルを捉えられていますか?何か原因があってシャトルを見えづらく感じている、もしくは見えていない可能性があります。ここでは主に2つの可能性を提示します。
1つめは静止視力に問題があるケースです。静止視力は目と見る対象物が動いていない状態で物体を見る力です。
近視になると近くのモノは見えるが、遠くのものがぼやけて見えにくくなります。また乱視になると遠近にかかわらずモノが二重に見えたりブレたりします。
当然のことですが、目がしっかりと見えていないとシャトルは見えません。普段はコンタクトレンズやメガネに頼らなくても、日常生活ができる人でもバドミントンをするための視力がない可能性はあります。
他のスポーツ、とりわけ球技の中においてバドミントンの球であるシャトルは小さいです。特に天井付近へ高く打ちあがったシャトルを見失ってしまっても視力が弱ければ仕方ないでしょう。
この視力の問題に関してだけは練習方法だけでは解決できませんので、コンタクトレンズやメガネなどで矯正してください。
特に視力に問題がないのにもかかわらず空振りをしてしまう場合は、スマッシュショットを目で追えていないのは動体視力が原因かもしれません。動体視力とは動く物体を見る視力のことです。したがって「私は目が悪い=視力が弱いから見えない。」ではありません。
しかし、動体視力が低いからと言ってバドミントンの上達を諦める必要はありません。なぜならば、動体視力は鍛えることができるからです。
この動体視力が上がると他のスポーツでの実力も上がります。動体視力が向上することによって相手の動きやボールを早く認知することができるようになるため、結果的に次の自分のモーションを早くすることができるようになる。
バドミントンに限ったことではありませんが「経験・場数」をこなすことによって向上するのが動体視力です。「見る・考える・動く」この3つの要素が、脳まで伝達される速度があがることが動体視力があがることであり、高いパフォーマンスをおこなうのに必須の能力であると言える。
シャトルを最後まで見ていない
当然のことですが、シャトルを見ていないとラケットにシャトルは当たりません。もっと言えば、シャトルがラケットのガット(ストリングス)面に当たるその瞬間までをハッキリと見ていないといけないのです。
空振りをしてしまう選手の特徴として大振りし過ぎていて、打点が後ろになってしまっている選手がいる。これはオーバーヘッドストローク(頭上でラケットを振ること)だけに限らず、全てのストローク(ラケットを振ること)に共通して言えることです。
バドミントンの基本は体の前でシャトルを捕えて打ち返す(リターン)すること。ある程度バドミントンに慣れてきて、たまに空振りをしてしまう選手はこの基本をよく思い出して自分の動きを見直しましょう。
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シャトルとの距離感を覚える
バドミントンは自分の手と実際のシャトルが当たるところの長さが50センチほど離れている。テニスや卓球などのラケット競技をやったことが無い人は、この感覚がないので苦労します。
ラケットと腕の長さ・距離感を掴むのに最適な練習は「シャトル拾い」練習のやりかたは簡単で床に置いてあるシャトルをラケットを使って拾い上げるだけです。繰り返し練習をして10回やったら10回必ず拾い上げることができるぐらいになるまで、繰り返して練習を行いましょう。
まずは、上から落ちてくるシャトルを正確に打てるようになりましょう。クリアーやロビングショットに対応するため、オーバーヘッドストローク(頭上でラケットを振ること)での空振りを減らすことから始めること。
この上から落ちてくるシャトルとの距離感覚を養う練習に適当なのは「リフティング(ドリブル)」。サッカーやバスケットボールでもボールに慣れるためにやる練習です。
バドミントンではシャトルを真上に打ち上げてフォアハンド(イースタングリップ)・バックハンドどちらでもできるようになりましょう。最初はなるべく高くあげることを目標として、慣れてきたら自分の思い通りの高さで打てるようになるまで繰り返すこと。
この練習ではシャトルとの距離感を養うことも大事ですが、グリップの持ち替えの練習にもなります。また腕の力だけでラケットを振るのではなく、手首を使うことと、グリップを握りこむことによって発生する伝導力で打つ感覚も習得・養成できる。
力みすぎている可能性あり
初心者の心理として、空振りを恐れるがために力みすぎている、体に力が入りすぎているために全身の筋肉が緊張してしまっていることがある。これでは、いいショットは打てません。
体に必要以上の力が入ってしまうと、全身を使えないので遠心力を利用した正しいフォームで打てないデメリットも出てくる。遠くに飛ばしたい、力強い下向きのショットが打ちたいと思うあまりに力んでしまうのは最初のうちは仕方のないこと。
しかし、バドミントンでは、力がなくてもシャトルは相手コート奥まで飛ばせますし、下向きの力強いショットを打つにも強靭な筋力は必要ありません。
この力みすぎの問題は解消するには「素振り」を繰り返して正しいフォームを会得すること。シャトルが飛んできたときにどう対処すればいいか分からないから、筋肉が緊張してしまい、また無駄なところに力が入ってしまいます。
力みすぎを解消するためには各ショットに対応する正しいフォームとフットワークを習得することから始めるとよいでしょう。
まとめ
空振りは誰もが避けて通ることのできない失敗です。しかし、それを理由に面白くない、できないと言って諦めてバドミントンをやめてしまうのは非常にもったいないこと。
正しい練習を積み重ねれば必ず上達していきます。最初からプロ選手のようなプレーができる人はいません。みんな地味な練習から繰り返しの反復練習をして、成長していっているのです。
繰り返しになりますが、最初からできる人などいません。「シャトル拾い」や「リフティング」などの練習の積み重ねが最終的には上達へつながっていきますので、空振りを恥じることなく練習へ取り組みましょう。
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