バドミントンのlbsとはラケットを買う際に目にすることが多いのではないでしょうか?インターネットショップで買うときは推奨張力と書かれていて、その後ろに○~○lbsと書かれているのを発見することができます。
店頭で初めてラケットを買うときにガット(ストリングス)が最初から張ってあるモノを選べば、特に疑問に思わないでしょう。
しかし、初めてラケットのガットが切れて、張り直してお店に持ち込んだ時や、ガットの張ってないラケットを購入した場合はガットのテンション(=張りの強さ)を決める必要があります。
今回は>lbsの意味とバドミントンのラケットに張るガットのテンションについてお話ししていきます。
バドミントンでlbsと言ったらガット張力(テンション)のこと
バドミントンでlbsとはガット(ストリングス)のテンション(張力=張りの強さ)のことです。一般的にはポンドと言われており、単位に「lbs」を用いています。
「lb」がヤード・ポンド法における質量の単位記号として定められており、「s」は複数形の「s」。この表記の起源は、古代ローマでこの単位を天秤の意味の「リブラ (libra)」と呼んでおり、これがポンドを表す記号「lb」の由来となっています。
次にガットのテンションについて、どのようにプレーに影響してくるのかをお話します。
バドミントンのガットのテンションに関して
現在のバトミントンの中では20ポンドが標準テンションとなっています。この20ポンドの基準から、打つ力が弱いか強いかによって、ポンド数を下げたり上げたりしています。
例えばジュニア期(中学生以下)・女性・力が比較的ない方は、ガット(ストリング)面が柔らかくなる17ポンドから19ポンドにテンションを下げることをおすすめします。
反対にテンションを上げるとガット(ストリング)の表面が硬くなるので、シャトルを捉える力が比較的ある方などがおすすめです。
それでは続いてガットのテンションが高い場合と低い場合でどのように差が出てくるのかについてお話ししていきますね。
ガットのテンションが高い場合
テンションが高ければ高いほど、ガット面は硬くなるのでシャトルがラケットに接触した瞬間にガットは緩みません。したがってシャトルを打つ力がダイレクトに伝わるので、速いショットが打てるようになります。
しかしその反面、コントロール精度が低くなります。シャトルは、打った後必ずコルク部分から飛ぶようにできているので、シャトルがガットに当たった瞬間、ガットの表面が硬い(=ポンド数が高い)と、コルクがガットに沈み込まなくなるためラケットとシャトルの接地時間が短くなる。
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その状態で、プレーヤーの握力やスイングの力が伴っていないと、どうしても羽部分がガットに接するよりも先にコルクがラケットから離れてしまいます。
コルクが先に離れてしまった「反動」で羽の部分がラケットのガット面に当たるので、その結果としてコントロールが定まらなくなってしまうのです。
したがって、プレーヤーの力に伴わないガット面の硬さ(=ポンド数が高い状態)だと、コントロール精度が下がってしまうでしょう。
参考:バドミントンの旗打ち練習!正しいフォームの作り方と打ち方
ガットのテンションが低い場合
反対に、ガットのテンションが低いと、スマッシュショットのスピードは下がりますが、ポンド数が低い方がコントロール精度は高くなります。
そもそもシャトルをガットできちんと受け止めることがプレイの基本となります。また、その次に相手のコートへ思った方向にシャトルを飛ばすコントロール力が必要。
これらは初心者レベルの問題で、この問題に対して比較的打ちやすくコントロールしやすいのがテンションの低いガットの特徴です。
テンションを緩くすると、張りが緩いためシャトルがガットにめり込む。そして反発して飛んでいくという仕組みを考えていただくと、より緩く沈んだ方がバネのようにシャトルが遠くへ飛んでいくことが想像できるでしょう。
多くのバドミントン初心者が悩む飛距離の伸びが、テンションを緩く張り直すことで解決しますが、スマッシュの速度は出ないので実力がついてきたと感じたらポンド数をあげてガットを張りなおすのがおすすめ。
まとめ
ガットのテンションを低く下げることによって、シャトルがしっかり沈み、沈んだ後の弾がしっかり飛び出すので、思いのところに弾を打てるようになるので、バドミントンを始めたばかりの初心者は標準ポンド数の20ポンドより低めにガットを張るとよいでしょう。
ガットのテンションは高ければいいというものではなく、自身の現在の実力に見合う適正テンションを見つけることが大切。
練習を重ねて、実力をつけることももちろん大切なのは間違いありませんが、自分の力を最大限に引き出すためには用具選びも重要です。自分に合ったラケットやシューズを探し出してください。
参考:バドミントンシューズのおすすめを紹介!初心者のためのシューズの選び方
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