バドミントンのダブルス練習メニューもパターン練習とノック練習が存在します。ダブルスとなるふたりでコートを守るため、シングルスより楽に思うかもしれませんが、そんなことはありません。
反対にダブルスのほうがシャトルを追いかけていない間も動いていないといけないため、シングルスよりも大変に感じるかもしれません。
今回は、ダブルスの練習についてお話ししていきますね。
目次
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バドミントンのダブルス練習メニュー!パターン練習&ノック練習
バドミントンのダブルス練習メニューはパターン練習とノック練習と分けることができます。
パターン練習ではより実戦的な形式で練習をすることができ、ノック練習では特定のショットに対して集中して練習することができるメリットがあります。
それぞれの練習の特性を理解して、今のあなたもしくは、ペアで必要な力がなんであるかを考えて練習に臨むと良いでしょう。
続いてノック練習とパターン練習のポイントについてお話ししていきますね。
バドミントンのダブルスでのノック練習は前衛での反応速度向上を狙おう
バドミントンのダブルスはレベルがあがると、スピードの速いラリー展開となってきます。したがって、ダブルスの上達のためには、早いラリースピードに慣れていく必要があるのです。
ダブルスの試合でスピード勝負が得意な人は、自分がシャトルを打った後に必ず、次のショットがあると考えて動いています。
このスピード勝負に強くなるためには指定時間動き続けるノック練習が効果的。例えば2分間の制限時間を設けてその間動き、リターンし続けるといった練習方法がいいでしょう。球数で練習を区切ってしまうと、最後の球を打った後の処理が雑になってしまうため、時間で区切ることをオススメします。
最後の1球を打った後にセンターポジションに戻らなかったり、打ったあとそのままコート外にでてしまったりするので練習効率が悪化してしまうのです。
前衛のノック練習では、プレーヤーがショートサービスライン付近に立ち、ノッカーはネットを挟んでラケットを使用してドライブ気味のショットを短い間隔で連続して球出しを行いましょう。プレーヤーは次に飛んで来るシャトルに対して素早く反応しなければならないため、1球打ったらすぐにラケットを上げること。
特にダブルスで前衛がドライブで抜かれてしまっては、存在しないのと一緒と思うべきでしょう。前衛は相手ペアとの距離が近いので、ボーっとしていたら速い球に対応する事ができません。常に相手の返球をある程度予測して構えている事が重要。
肘を支点にラケットを引いて、ラケットを前に押し出す感覚で打つとネットに引っかかるミスが減るでしょう。手首のスナップだけを利用して打つとシャトルが沈みすぎてしまい、ネットに引っかかる確率が上がるのです。インパクトする瞬間に手首のスナップを効かせるようにしましょう。
肘を直角に曲げて、テークバックをしっかりと取り、ラケットを引いた反動を利用して肘を前に出すことによって、強いショットが打てるようになります。このときリストスタンドも意識しておきましょう。リストスタンドとは文字通り手首を立てておくこと。
これができていないと手首の運動が使えず、ラケットヘッドが横を向いてしまっているため、シャトルのコントロールもできません。
参考:バドミントンでドライブを速く強く返したいなら肘を意識しよう
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ダブルスの試合では基本的にローテーションを行うので、前衛・後衛のポジションが入れ替わります。前衛が苦手だからといって前衛を担当しないということはできません。この事実をふまえてしっかりとノック練習に臨むようにしましょう。
バドミントンのダブルス練習はパターン練習をメインに
バドミントンのダブルスの練習でパターン練習をメインにするべきなのは、ローテーションをしっかりと行ってふたりいる状況を上手に利用するためです。
バドミントンのダブルスにはフォーメーションと呼ばれる陣形があります。トップ&バックとサイド・バイ・サイドがあり、状況に応じてこのフォーメーションを変えていく必要があるのです。
参考:バドミントンのダブルスにおけるフォーメーションの名称とローテーションのコツ
攻めのフォーメーションである「トップ&バック」には前衛と後衛が存在し、コートの前と奥をそれぞれのプレイヤーが担当しているフォーメーションです。
ダブルスの試合で攻めている状況をイメージしてみてください。後衛がスマッシュショットやカットショットなどの下向きの打球を打ったとします。
このスマッシュショットなどに対して守備に回っていた相手ペアが、ドライブレシーブなどで反撃をしてきたと仮定しましょう。そのとき、攻めているペアには2つの選択肢があると考えられますよね。
ひとつは前衛が打ち返せるショットならば、スマッシュショットで崩れた相手の隙(守備の穴)にドライブショットやプッシュショット、ヘアピンショットを打つ。もうひとつは後衛が打ち返しやすいショットならば、相手ペアのオープンスペースに再びスマッシュやドライブを打ちこむといいでしょう。
無論、攻めの体制を無理に続けることで不利になってしまうなら、相手コートの奥、もしくは可能な限り高く打ち上げて、守備のサイドバイサイドに切り替えるのもあり。
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トップ&バックは、前衛も後衛もそれぞれの攻め方で攻めるフォーメーション。そのためトップ&バックのフォーメーションがとれたなら一気に攻め込んで、そのラリーを制することを考えましょう。
攻撃に特化したトップアンドバックに対して、サイド・バイ・サイドは守備を目的としたフォーメーションです。横並びになり、コートの守備に穴がないようにするフォーメーションです。
再びバドミントンのダブルスの試合を想定して、考えてみましょう。攻めるサイドからしたら、相手ペアのコートで誰もいないスペースが見えたら、そこが守備の穴と言えるので、当然そこを攻めるのが妥当。
この守備の穴を作らないようにするのがサイドバイサイドのフォーメーションの目的と言えます。コートの左右であるフォアサイドとバックサイドのそれぞれにプレイヤーがポジショニングすることで、守備の穴はなくすことができるのです。
サイド・バイ・サイドの陣形を取ることで相手のいかなる攻め方にも対応可能となり、相手がシャトルを打ちあげてくれれば、トップ&バックへの切り替えも容易なのです。
なぜならバドミントンのフットワークの基本ができていれば、前後への飛び出しはロスの少ない動きで出来ます。その理由は、最短距離の前後だけの動きで移動できるため。
パターン練習ではトップ&バックのフォーメーション前衛と後衛の役割を理解しつつ、練習をする必要があるので2対2で練習を行うのもよいですし、2対3で練習するとラリーが続いてスタミナの向上効果も期待できます。
フォーメーションの中で入れ替わり攻撃を続けるコツは、ローテーションにあると言えるでしょう。ローテーションが上手くいかないと、継続的な攻撃ができないことにもなりかねません。守備から攻撃に替わるローテンションがうまくいくかどうかも、ふたりのコンビネーションがとても重要。
パートナーとのコミュニケーションがとれていなければ、お互いにシャトルを見逃して棒立ちのまま相手ペアにラリーを決められてしまう可能性もあるでしょう。だからこそダブルスの練習はパターン練習を重視し、試合形式に近い状況で二人のコンビネーションを向上させる必要があるのです。
バドミントンのダブルスにおける前衛の役割
そこで前衛の役割のひとつは迷わないことです。前衛が対応するかどうか迷っていては後ろにいる後衛も対応に困るので、任せるなら任せる姿勢を貫きましょう。
しかしながら、ダブルスのローテーションの基本の動き(前衛は前、後衛は後ろのポジション、シャトルが上がってきても前衛は下がってはならない)だけでは対応できないシーンが出てきます。
たとえば後衛がギリギリまでフォアかバックサイドに動かされて、何とか追いついてドロップショットで返したとします。そしてすぐに逆サイドの奥にロブが返された。
このケースではダブルスの基本に忠実に従うならば、トップ&バックを維持するために、そのシャトルはまた後衛が拾うべきショットということになりますが、パートナーの状況を把握できていたら、追いつけないと判断できます。
どちらかのサイドに振られた後衛よりも、前衛がカバーに入った方が効率が良いケースもあるでしょう。こういう時は、前衛がすぐさま判断してカバーに入る(シャトルを拾いに行く)、という選択もあり得るのです。
参考:バドミントンのダブルスで前衛にいるとき反応が遅れる!前衛の役割とは
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後衛の役割のひとつは、前衛の動きを見ること。もちろんシャトルを目で追うことも大事ですが、後衛は前衛と相手ペアを見ることができるのでラリーの流れをしっかりと把握しておくべきです。
しかし、ラリーの流れだけを見ているわけにはいきません。相手ペアからのリターンのほとんどのショットに対応しなければならないのが後衛なんですね。なぜなら後衛というポジションにいるということは、自分たちが攻勢にいるはず。相手ペアはサイドバイサイドの守備状況で精一杯レシーブをしている状況と考えられますので、コート奥へリターンしてくる可能性が高いです。そのリターンに対して主に対応することになるのが後衛となります。
もちろん前衛が対応するべきショットもありますし、展開によっては前衛が打ち返したほうがいいこともあるでしょう。後衛が徐々に前進して攻めるのが理想ですので、そうなればローテーションをして前後入れ替わった方がいい展開も出てきます。
この後衛というのは後衛という文字通り、コートの後ろ(奥)の距離のあるところからリターンをする場面が多い。
下向きのショットであるスマッシュショットやカットショットなどで攻めなければなりませんが、コート奥からスマッシュを打ってもエースショット(決め球)となることはなかなかありません。
したがって点を取りやすいのは、近距離から打つシーンが多い前衛。前衛がエースショットを打てるようにサポートするのが、後衛の役割のひとつであると言えるでしょう。また前述したように攻めのショットを打ちながら前進してエースショットを狙うのもありです。
参考:バドミントンのダブルスにおける前衛と後衛のうまい役割と戦術
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バドミントンのダブルスの練習ではパターン練習を重視しよう
バドミントンのダブルス練習は実際の試合を想定してパターン練習をメインに行っていくといいでしょう。ふたりの人間がコートの中でお互いの役割をしっかりと果たすことができれば、試合で勝利することもできるようになります。
もちろんスピードの速いラリーについていくために、ひとつひとつのショットの精度を上げたいならノック練習をすることも効果的。
ダブルスの速いラリーについていくためには速いショットに慣れることも大切です。
屋内のコートで練習できない時でもネットを挟まずドライブショットの打ち合いをすれば、スピードの速いラリーの練習にはなります。早いラリーに慣れることができれば、ダブルスの前衛も上達するでしょう。
なによりダブルスはパートナーとのコミュニケーションが大切。お互いに試合で勝ちたい気持ちを持って練習に臨みましょう。
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