バドミントンのラケットはレクリエーションレベルで使用する数千円のモノから、プロ選手が使用する数万円するラケットまで種類は様々。当サイトではスポーツ競技としてバドミントンをやっていく人に向けて、情報を発信しています。
スポーツとしてバドミントンをプレーするならば最低限競技用レベルのラケットで練習に臨んで欲しいと思います。なぜなら、上達できないからです。
そこで今回は、初心者へオススメのバドミントンラケットと、その選び方についてお話をしていきます。
目次
バドミントンラケットの選び方!初心者におすすめのラケットとは?
バドミントンのラケットを選ぶとき初心者にオススメしたいのは、身体に負荷のかからないラケットを選ぶということです。
なぜなら、初心者がいきなりプロ選手と同じラケットを選ぶと、上達しにくく感じる可能性があるためです。
例えばプロ選手は、ラケットのシャフト部分(ガットが張ってある面と、グリップの間にある棒の部分)が硬いラケットを選びます。シャフト部分が硬いとしならず、腕力などの力を効率的にシャトルへ伝えることができるからです。プロ選手は腕力などの筋肉やテクニックが完成されています。その力を効率良く伝えるためにシャフトが硬いタイプをチョイスしているんですね。
しかし、初心者が同じように硬いシャフトのラケットを選ぶとシャトルが遠くまで飛びません。力の入れ方が分かっていない状態で力任せに打っても、思った通りには飛んでくれません。ラケットのシャフトがしなったほうが、元の形へ戻ろうとする力を利用できるため遠くへシャトルを飛ばすことが可能です。
そのためこれからバドミントンを始める人は、シャフトが硬すぎないラケットを選ぶことがポイントのひとつとなります。したがって、初めて手にするラケットはプレーヤーの身体に合ったモノを選ぶことが大切。
しかし、初心者の人にとっては何が違っているのか見た目でラケットを比べることはできませんよね?
また予算も異なってくると思うので、値段だけでラケットを決めてしまうのもあまりオススメできません。そこでラケットを選ぶときは、次の2つのポイントを意識してみてください。
- ラケットの特徴を理解しプレーヤーの身体能力や年齢に合っていること
- 自分のプレースタイルに合うこと
続いてラケットの特徴を説明しますので、どんなラケットがあなた自身に合うのか考えてみてくださいね。
バドミントンラケットの違い
ラケットの違いは重さ、重量配分、シャフトの硬さ、グリップの太さがあります。ラケットに重さなどを見分けるための表記がされている場合があるので、解説していきます。
ラケットの重さから選ぶ
下記の表はラケットカタログに表記されている重さの記号とそれに対応した重量表です。この表を一見するとラケットごとに大きく差があるようには思えないかもしれませんが1回のラリーが長くなったり、ゲーム(試合)が長引いたりしてくるとこの小さな差が身体への負担となってきます。
記号 | 5U | 4U | 3U | 2U |
---|---|---|---|---|
重量 | 75~80g | 80~85g | 85~90g | 90~95g |
一般的に軽いラケットはコントロール性能が高く、女性や小学生~中学生の方におすすめです。重いラケットは攻撃性が高いため男性選手や、体が徐々に出来上がってくる高校生プレーヤーに合っています。
またラケットにはガットが張ってあるトップ(ヘッド)部分は場所によって重さに差があります。ラケットの重量バランスは、次の3つに分けることができるのです。具体的には下記の3種類に分けられます。
- トップ(ヘッド)ライト
- イーブン
- トップ(ヘッド)ヘビー
この重さの違いにより、プレー中のラケット操作性に違いが表れてきます。
トップ(ヘッド)ライト・ラケットの特徴
トップライト・ラケットはトップ部分、つまりガットが張ってある部分の先端が軽量なタイプ。素早く細かい操作がしやすいので、ヘアピンなどのテクニックで勝負したい人向けです。
ダブルスでのショットが速いラリー展開でも活躍します。トップライト・ラケットは振りあげるときに大きな力を必要としないので、パワーに自信がない人におすすめと言えるでしょう。
ダブルスで前衛にいることが多いならトップライトのラケットを使用して、速くラケットを振り上げて攻めるスタイルもいいと思います。
イーブンバランス・ラケットの特徴
イーブンバランス・ラケットは、トップライトやトップヘビーのように偏りがないのでプレースタイルがまだ決まっていない初心者におすすめです。
もしくはシングル専門プレーヤーが選ぶことも多いです。シングルスの試合では攻めも守りも一人で行う必要があるので、重さが均等になっている方が攻守の切り替えがしやすいとも言えるでしょう。
ただし、トップライトやトップヘビーのラケットに比べて強みがないのがデメリットとも言えます。
トップ(ヘッド)ヘビー・ラケットの特徴
トップヘビー・ラケットの特徴は、ショットに重さをのせて打つことができる点です。スマッシュを多用して攻める試合をしたいと思っている人に向いていると言えるでしょう。
ラケットヘッドに重さがあれば、パワーショットに自信がない女性でもショットに重さがのるので、力強いショットが打てるとも言われています。そのためパワーショットで攻める試合をしたい人は、トップライト・ラケットよりトップヘビーラケットを好む傾向にあります。
スマッシュは沈みやすく、クリアは飛びやすく感じられるでしょう。ただし、トップライトのラケットに比べてドライブショットへ対応するときのラケットの振り上げで遅れを取りやすくなります。
またトップ「ヘビー」という名からも分かると思いますが、重心が先端部にあることで遠心力の特性で重く感じる人もいます。メリット・デメリットを比較して自分のプレースタイルと合うのか考えて購入を決めましょう。
グリップの太さで選ぶ
ラケットの重さ表記の「U」の後ろに「G」の文字が続いて表記されているので、それを確認しましょう。グリップの太さは、数字が低いとグリップ部分が太くなり、逆に数字が大きくなると細くなります。
多くの場合4から6の数字が使用されることが多く、初心者の人はこの4~6あたりで自分の手に合ったサイズ感で選んでみるといいでしょう。
またグリップ部分にはほとんどの選手がグリップテープを巻いて微妙な太さの調整をしたり、アンダーラップを巻くなどして自分に合ったグリップにカスタマイズをしています。
もしも購入したときのグリップ部分が細く感じた場合にはグリップテープ、アンダーラップで調整をすればいいでしょう。
参考:バドミントンのラケットグリップへアンダーラップを巻くとどんな効果があるの?
シャフトの硬さから選ぶ
次にシャフトの硬さもラケットを選ぶときに考慮しましょう。シャフトとはラケットの棒の部分のことで、シャフトが硬いのか柔らかいのかでシャトルのフライト(飛び方)やショットの威力が変わります。
シャフトが柔らかければ、しなりが大きくるのでピンポイントで当てると速くシャトルを飛ばせます。反対に、シャフトが硬い場合にはシャトルに自分自身の力が加わりやすく威力のあるショットでシャトルを飛ばすことができます。
シャフトの硬さが異なると同じプレイをしていてもスイングスピードの変化や扱いやすさの変化が起こり、シャトルのフライトがまったく違う結果になってくるでしょう。初心者レベルを脱出できたと感じられたら自分のプレースタイルに合わせて、より慎重にラケットを選んでみてください。
バドミントンのラケットの選び方 ~年齢別~
バドミントンのラケットを選ぶときに、ラケットの重さやグリップの太さから選ぶことが大切なのはご理解いただけたでしょうか。
他にもラケットを選ぶときには気にしてほしいことがあるのですが、それは中級者以上になってからでいいと思います。中級者が選ぶべきラケットのポイントは下記の記事で解説しています。
参考:バドミントンのラケットでおすすめはコレ!中級者が買うべきラケットの条件
ここでは当サイト管理人の私が年齢別にバドミントンをスポーツ競技として始めるときに選ぶとベストと思うラケットを紹介します。もちろん、バドミントン専門ショップやスポーツ用品店へ行って実際にラケットを手に取って購入したほうが納得感を得られると思います。
まだお店を訪問してない人は、予習と思ってチェックしてみてください。
小学生
小学生からバドミントンを始める人におすすめしたいのは、このヨネックス ナノフレアジュニア YONEX NANOFLARE JUNIOR。
小学生におすすめの理由はグリップの細さです。4UG7のサイズ感でラケット本体の重さも軽く(平均83g)、グリップは7と細めです。手が小さい子でもしっかりと握れるので扱いやすいでしょう。
高学年の子ならば、オーバ―グリップを巻いて太くしてあげるのもいいですね。オーバ―グリップについては下記の記事を参考にしてみてください。さまざまな種類のグリップが販売されています。
参考:バドミントンのグリップテープの交換時期はいつ?汚れてきたら交換?
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このアイテムについての口コミや評判を下記の記事にまとめてあります。ぜひチェックしてください!
【桃田賢斗選手の指導者】バドミントンシングルス勝つための必勝法と練習の極意【中西洋介コーチ監修】
この教材の最大の魅力は国内のトッププレーヤーと同じ練習メニューが分かること。またその練習の意義がしっかりと学べる点です。 普段の練習では言われた通り、もしくはいつもと同じ流れで同じ練習メニューをなんと ...
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またシャフトが柔らかく作られているので、インパクトの瞬間(ラケットにシャトルが当たるとき)にしなってくれるので体への負担は小さく、遠くまでシャトルを飛ばすことができるでしょう。
中学生
中学生におすすめしたいのは、このヨネックス アークセイバー3
アークセイバー3がオススメなのは、ラケット重量バランスがイーブンなのでコントロールがしやすい点。またシャフトも柔らかめなので、しなってくれます。
中学生と言えど1年生ではまだまだ体が成長途中なので、体に負担の大きいトップヘビーのラケットは避けるべきでしょう。しなってくれるラケットは、肩の筋肉への負担を小さくしてくれます。
ケガや故障の原因となる筋肉への負担を抑え、柔らかい打球感と飛びの向上をサポートしてくれるアークセイバー3は中学生におすすめのラケットです。
高校生
体格・筋力ともに成人に近い高校生からバドミントンを始めるなら、ヨネックスのアストロクス55A
なにより5U(平均78g)の軽さは使い勝手がかなりよく、振りぬき感がよいと感じられるでしょう。またヘッドヘビー気味な設計をされているラケットですが、ローテーショナルジェネレーターシステムという新設計でラケット全体の重量配分が最適化されています。
その結果ラケットワークがスムーズになり、パワーと操作性を両立させられているようです。下記の画像はYONEXの公式サイトより引用しました。
引用元:ASTROX 55 ARACQUETSラケット|YONEXBADMINTON(ヨネックス バドミントン)
現在(2024年6月に確認)は公式HPから削除されています。しかし、まだ購入できるサイトは多くあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
グリップサイズはG5かG6と選べるので、G6を選ぶとさらに軽いので取り回しの良さをより体感できることでしょう。YONEXの公式サイトでは中級者向けに分類されていますが、シャフトもそこまで硬くなさそうなので高校生からバドミントンを始める人におすすめします。
社会人
社会人になってからバドミントンを始めるなら、ヨネックス ナノフレア300がおすすめ
打球感が柔らかめなので、体への負担が少なく楽に飛ばしやすいのが特徴です。ナノフレア300はヘッドライトの設計となっているので、スマッシュをガンガン打ち込みたい人は先ほど紹介したアストロクス55A
社会人になると高校生のように毎日練習するのはなかなか難しくなるので、シャフトが柔らかくクリアを遠くに飛ばしやすいラケットがオススメです。
4Uと軽く、ヘッドライト設計なのでコントロールもしやすく感じることでしょう。またエントリーモデルラケットなのでリーズナブルな点もおすすめポイントのひとつです。
バドミントン初心者レベルから卒業した次のラケットの選び方は?
2本目以降のラケット選びは初めてのラケット購入時に比べるとさほど悩むことは少なくなるのですが、注意しておきたいポイントが存在します。
それは自分のプレースタイルや問題点・改善点をしっかり理解した上でラケット選びをできるかどうかです。
自分の得意・不得意を分かっていると、そこを補えたり長所を伸ばせたりするラケット選びが必要になります。しかし、逆にそこを把握していないままで、なんとなくでラケットを選んでしまうと自分の長所を損なってしまうこともあるのです。
例えば、ラケットヘッドの部分が重い(ヘッドヘビー)とスマッシュにパワーが伝わりやすいのですが、ダブルスで前衛に入ると早いラリーにわずかに反応遅れたりするかもしれません。
反対に軽くてコントロールには向いている(ヘッドライト)が、スマッシュにパワーがなくてイマイチになったりと色々な差が出てきます。重くて速いスマッシュをメインとするプレースタイルを目指すならば、ヘッドヘビーで重くてシャフトが硬いラケットを選ぶ必要があると言えるでしょう。
もしくはダブルスでドライブからの攻め込み、前衛での早いタッチ、とにかくスピード勝負をするプレースタイルならば、ヘッドライトでコントロール性能の良いラケットが向いていることになります。
攻撃も守備も、前衛も後衛もバランスよくしたいというプレースタイルを目指すならば、ラケットの重さとバランスはイーブンのオールラウンドタイプのラケットが候補に挙がると思います。
またグリップが太いと手の平の握力がラケットに伝わりにくいですし、細すぎてもコントロールに苦しみますので、最初に購入したラケットを基準にグリップの太さも選ぶといいですよ。
バドミントンラケットの選び方についてまとめ
バドミントンラケットの選び方で初心者が注意すべき点は、まず身体に負荷のかからないラケットを選ぶことです。無理に値段の高いラケットを購入したり、ガットのテンションを強く張ったりしても自分の実力に合わないと上達の妨げになる可能性もあります。
しかし、2本目以降のラケットについては自分が目指すプレースタイルに合わせたラケット選びを意識しましょう。現在のあなた自身の実力をさらに向上させられる可能性があるので、プレースタイルを意識したラケット選択が重要。
言うまでもありませんがバドミントンはラケットがないとプレーできません。シングルスの場合は、試合中に唯一同じコート内でプレーしている仲間と思っていいと思います。
今回紹介をしたラケットはすべてヨネックス製品です。これらを選ぶ際にヨネックスの公式サイトにあるラケットセレクターを参考にいたしました。ラケットごとの特性や初・中級者向けなのか上級者向けなのか分かりやすく書かれているので、参考にしてみてください。
また本文中に出てきたアンダーラップの効果についての記事も書いていますので、興味がある方はバドミントンのラケットへのアンダーラップの効果的な巻き方とはの記事も参考にどうぞ。
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今回紹介したラケット
小学生向け
中学生向け
高校生向け
社会人向け
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