バドミントンで自分の打ったスマッシュショットが浮いてしまうのは、嬉しいことではありません。理想のスマッシュとは、コート奥から打っても鋭角にフライト(飛行)して相手コートの床にワンバウンドするようなスマッシュです。誰しもこのようなスマッシュが打ちたいと思うはずです。
スマッシュはネットの白い帯ギリギリを通過して、相手コートへ沈み込み、サイドラインぎりぎりのコースが打てればベスト。
しかし、このページを読んでいるということは、なぜかあなたのスマッシュは浮いてしまって、相手のコートへ沈まないという問題を抱えていないでしょうか?沈み込まないから球足も長くなってしまい、ドライブショットのようになっているのではありませんか。
今回はスマッシュが浮くことのないように打てるにはどうしたらいいか解説していきます。
目次
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バドミントンでスマッシュが浮く原因
バドミントンでスマッシュが浮く原因は主にふたつ考えられます。
ひとつは打点が低く、シャトルに対して角度がつけられない場合。もうひとつは、肘が伸びきってしまっている場合。どちらもシャトルのコントロールに対する自信の無さの表れだとも言えるでしょう。
またはネットにひっかけることに対して、大きな恐怖心を抱いていることが原因。
まずはアナタが打つスマッシュが浮いてしまう原因を特定することから始めましょう。
スマッシュを相手コートへ角度をつけて打てるようになるためには打点の見直しと、フォームの改善で解決することができます。
参考:バドミントンの旗打ち練習!正しいフォームの作り方と打ち方
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バドミントンでスマッシュが浮くときの改善方法
フォームを見直す
スマッシュが浮くときはまず、打点の位置を再確認することから始めましょう。一昔前は頭上でインパクト(シャトルがラケットに当たる瞬間のこと)させるという指導が主流でしたが、現在ではスイングスピードが落ちるうえに、肩を痛めると言われています。
したがって、インパクトの位置は自分の体より前で、なおかつ自然な位置と高さでインパクトさせることが良い。しかし、このとき極端に打点が低すぎるのは好ましくありません。
では、理想的なフォームに近づけるために意識するべきことは何かというと肘の開き具合で、角度を言うなら110度~150度の間が良い。また力みすぎると肘が縮こまり打点が低くなりやすいので、注意しましょう。
アタック練習を行う
アタック練習とは、まずプレーヤーはネット前のサービスラインくらいに立ちます。ネットを挟んで反対側から、ノッカーに山なりの球をスマッシュの打ちやすいところに投げてあげましょう。
この練習の時に意識したいのは、先述したスマッシュのフォーム。このときに、体重移動や利き手と反対の動きなどまでこだわるのは止めましょう。
一度に複数のことを目的として練習すると、すべてが中途半端に終わってしまいかねません。したがって、ひとつのノック練習につき、練習目的はひとつか多くてもふたつまでと絞って練習をしましょう。
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今回は打点と肘の角度についてを改善すると決めて、プレーヤーの反対側であるショートサービスライン付近に目標物を設置してやると、下向きに打つという意識が向きやすくなります。
これができるようになったら、実際にフットワークと組み合わせて動きながら、シャトルの落下点に入って打てるようになっているか確認練習しましょう。
もし、できないときは何かがおかしいのです。手首を回すタイミングか、回内運動のタイミング、もしくはそれらの順番がおかしくなっている可能性が高い。
インパクト位置が変われば、当然手首を回したり、回内運動させたりするタイミングも変わってきます。このタイミングを掴むまでアタック練習をしたほうが良いでしょう。
参考:バドミントンでスマッシュが打てない多くの原因は手首・打点にある
アタック練習はオーバーヘッドストロークのフォームを学ぶためには、とてもいい練習です。スマッシュが打てないと悩むときは、この練習をするといいでしょう。
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フットワークを改善する
止まった状態でのノック練習ならちゃんとスマッシュが沈む。しかし、ラリー中にスマッシュを打つと沈まない、球足が伸びるのならばフットワークを見直す必要があります。
止まった状態では打てるのに、ラリー中に打てないならばフットワークに問題があってシャトルの落下点に入るのが遅いということ。
もしくは動きに問題があるため、シャトル落下点への到達が遅れていることを疑う必要がでてきます。不要にコートのセンターポジションを意識して動いているか、動き出しが遅れているなどの原因を特定して意識的に改善していく必要があります。
フットワークはさまざまなステップがあるので、今自分が習得しているステップより使いやすいタイプがあれば変えてみるのもひとつの選択肢。
無理に跳んだり、足を遠くへ出して誤魔化しているようならコレを機にステップも変えていいでしょう。
参考:バドミントンのステップ・フットワークについて!上達のコツと種類
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考えを変えてみて、スマッシュが打てるタイミングでないのに無理して打とうとしていることもなくはありません。戦略的にその姿勢からスマッシュを打つのが最適なのかも検討してみるといいでしょう。
スマッシュが浮く原因を特定し集中的に改善すること
スマッシュが沈まない理由にはいくつかの原因があることもあれば、複数の要因が重なって沈まないのかもしれません。
その場合は、全てを一度にやろうとしないで、ひとつひとつ原因を潰していくことが上達への近道。
スマッシュが沈められないプレーヤーはスマッシュを打っても、ドライブでリターンされることが多くなって逆に攻められることになってしまうのです。
沈められるスマッシュも打てて、ドライブショット気味のスマッシュも打てると相手がシャトルの軌道を予測しにくくなります。
したがって、相手プレーヤーは簡単に攻められなくなります。そのほかにも、沈むスマッシュをレシーブする為には、構えている位置がネットから離れ過ぎると手が届きません。なので、相手プレーヤーもレシーブポジションを考える必要が出てくるのです。
このように、スマッシュでもふたつのパターンで打ち分けられると、攻める戦略の幅が広がります。練習の中でも意図的にスマッシュを打ち分けることができるようになれば、試合でも相手選手を翻弄することができるでしょう。
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