バドミントンを観戦しているとスマッシュショットを正しいフォーム・美しいフォームで打つ選手がいますよね。そういうプレーヤーは、スマッシュが速いことが多いです。
スマッシュの速度が遅い、角度をつけて鋭く打てない、狙った場所に飛んでいかないといった場合は正しいフォームを身につけるしかありません。フォームを見直せば、スマッシュの速度が上がる可能性が出てきます。間違ったフォームのままいくら練習をしてもスマッシュが速くなることはないでしょう
今回はスマッシュの正しいフォームについてお話ししていきます。
目次
本記事参考教材:有田浩史の“ゼロから始める!バドミントン上達テクニック” ~初心者が3カ月で劇的に変化する9つの基本フォーム練習法~
バドミントンのスマッシュで正しいフォーム
バドミントンのスマッシュで正しいフォームとは、全身の力を利用して、シャトルに力を伝えることができる状態を指します。腕力や手首の筋力だけで速いスマッシュを打つことは困難です。
スマッシュを打つときはオーバーヘッドストロークのフォームで、次の流れで打つことになります。
- シャトルの落下点で半身で構え(利き腕の肩を引くイメージ)
- インパクト時(シャトルがラケットに当たる瞬間)足を入れ替え跳躍(または跳躍しながら脚を入れ替え)して
- 腕を振って打つ
これがオーバヘッドストローク、スマッシュを打つときの基本動作の流れになります。では、あなたはなぜこの動作になるのか考えたことがあるでしょうか。
この流れになる理由は全身の筋力すべてをスイングに生かすためです。前述した3つの動作をさらに分解すると、下記のようになります。
- 腰の回転(ひねり)運動
- 肩の回旋運動
- 肩甲骨の運動
- 胸を閉じる
- 肘を軽く曲げる程度に最大限伸ばす
- 前腕の回内運動(腕を手の平へ倒す運動)
- 握り込みの力(握力)
このすべてが一連の動作としてスムーズに行われることで、ラケットヘッドのスピードが最大限まで加速して、それがシャトルへ伝わるということです。つまり、スマッシュはこの7つの動作で、運動力が積み重なって1つのショットに伝達されていると言えるでしょう。もちろん分解していけばさらに細か動作に分けることもできるでしょう。
ですが、スマッシュを速く打つために意識すべき動作はこの7つにあります。この動きのひとつひとつをより洗練させることで、スマッシュはより速くなるのです。
参考:バドミントンでつかう筋肉は?スマッシュ速度を上げたいなら腕の筋トレ?
速いスマッシュを打つためには全身の力を活用する
まず、スマッシュを打つつもりで、オーバーヘッドストロークの構えをとってみてください。あなたが右利きならば、構えたとき半身になるので右足のつま先はほぼ真横(サイドラインに対して垂直、ショートサービスラインやバックバウンダリーラインに対して平行)を向いていると思います。
この時、左足はどうなっているでしょうか?もし足の裏全面ピッタリと床に着いているようなら、意識を改めてください。少なくともつま先立ち、もしくは浮かせて右足だけで立っている状態にしましょう。
左足の裏全面が着いてしまっていても構いませんが、スマッシュを打つ体制に入っているならば体重のほとんどを右足で支えるようにしましょう。そうすると体重移動がラクにできます。
一番客観的に見ることが多いであろう野球で例えてみましょう。テレビでの試合中継を見ていると分かりますが、野球のピッチャーは大きく振りかぶってカラダを捻りながらボールを投げていますよね。腰や肩を回して、足を入れ替えてカラダを回転させることで大きな力を発生させているのです。
バドミントンでスマッシュを打つときにも同じことをしています。腰の回転、肩の回旋の仕方、肩甲骨の使い方、肘から先の使い方である回内運動まで、あらゆる力をインパクトに伝えることで速いスマッシュが打てます。
参考:バドミントンの体重移動を練習するなら腰回転も意識するべきである
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フォームによっては全身の回転運動が分かりにくいかもしれませんが、どんなフォームであってもカラダの回転運動は利用しています。もし、実感できていないなら指導者である先輩やコーチ、監督、顧問などに教えてもらいましょう。力の流れを意識することでフォームも改善される可能性がありますよ。
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フォーム改善をしたらスマッシュが遅くなった?
フォームを意識して変えると最初はスマッシュのスピードが落ちることがあります。なぜなら、修正したフォームは人によっては今まではほとんど使用していなかった筋肉(筋力)を使うことになるためです。最初のうちはかなりの違和感を伴うので、それぞれの動作がスムーズに連係しないことがあります。言わば、不自然な動きにカラダが慣れていないのです。
結果として、ぎこちないスイングになってしまいスマッシュ自体も遅くなることが有り得ます。またフォームを変えると、今までとインパクトのタイミングがずれて、ラケットのスイートスポット(ラケットの中心部のこと)にシャトルが当たらないこともあるので、スマッシュが遅くなる原因になるでしょう。特に打点が後ろにあった人がカラダの前に打点を持ってきた場合は、ネットに引っかかってしまうことが多くなります。
しかし、初めてフットワークを使ってコートの中を移動したときのことを思い出してください。バドミントンのフットワークを身につけるときも、ほとんどの人はぎこちない動きで、普通に走ってシャトルを追いかけるよりも遅かったはずです。
でも、それを日々練習することによって徐々にスムーズになってきて、最終的には普通に走って追いかけるよりも速くシャトルに追いつけるようになります。
参考:バドミントンのフットワークの教え方!コート奥への下がり方と練習方法
それと同じでスマッシュのフォームも修正してすぐは大体遅くなるのです。でも、日々素振りや基礎打ちなどで練習することによって徐々にそのフォームに必要な筋力は鍛えられてきますし、動きもスムーズになってくるので、インパクトのタイミングも合うようになってきます。そして最終的には元のフォームよりも速いスマッシュが打てるようになります。
だから、一時的に打ちにくいとかスマッシュの速度が前より遅くなったという理由で、正しいフォームを捨てないようにしましょう。正しいフォームがスマッシュの上達では重要な心構えになるので、練習のときに意識すること。
バドミントンのスマッシュを正しいフォームで打つ練習
スマッシュを正しいフォームで打つためには、まずは旗打ち練習から始めるとよいでしょう。旗打ち練習については、バドミントンの旗打ち練習!正しいフォームの作り方と打ち方でお話ししていますが、簡単に言えばコートの中でシャトルを打つ前にカラダでオーバーヘッドストロークのモーションを覚えようということだ。
先ほど説明した全身の力を利用して打つことや、インパクトの位置といったポイントをしっかりとマスターしよう。そして旗打ち練習で正しいフォームが身についてきたら、アタック練習にステップアップしていきましょう。
アタック練習は簡単に言えば、スマッシュが打てるようになるためのノック練習です。ネット近くで鋭角的なショットが打てるようになりましょう。フットワークと合わせてシャトルの落下点に移動してから打つ練習から始めてしまうと、オーバーヘッドストロークのモーションに集中できません。
まずはオーバーヘッドストロークのモーションを覚えつつ、打点をしっかりと確認することから始めましょう。
このアタック練習については、バドミントンでスマッシュが打てない多くの原因は手首・打点にあるの記事で詳しく書いてあります。
スマッシュを打つときに意識したいのは、実は速さよりもコースや角度です。相手コートに沈んでいかないドライブショットのようなスマッシュでは相手の姿勢を乱すことはできません。また狙ったと箇所にシャトルを打てないようなら、戦場で当たらない鉄砲と同じです。
どうしてもスマッシュは速さにこだわってしまいがちな人が多いですが、大切なのはコースと角度なんですね。無論速さもあったほうがいいですが、バドミントンの勝敗はスマッシュ速度では決まりません。
スマッシュらしい軌道を描くショットが打てるようになってきたら、スマッシュの最高速向上を望むのではなく、狙った場所に打てるコントロール力のテクニックを磨きましょう。そのほうが試合で勝てる確率は上がると思いますよ。
スマッシュを速くしたいならフォームの見直しから始めよう
スマッシュの速度を上げたいならば、フォームから見直すのが一番いいでしょう。バドミントンのスマッシュは、全身の力で打つショット。
全身の力が全て正常に掛け合わさったときに速いショットが打てるようになります。スマッシュを試合での得意技としたいならば、正しいフォームを身につけることです。
練習でできないことは試合で使うことはできませんので、普段の練習からフォームや打ち方など一球一球を大切に打つようにしましょう。
ただし、スマッシュの速さにだけ頼っても試合では勝てません。あくまでもスマッシュは相手プレーヤーの姿勢を崩すためのショットだと考えてくださいね。
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