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バドミントンの技・ショット10種と各ショットの打ち方のコツを紹介

バドミントンの技・ショットの一覧と各ショットのコツについて、今回はお話しします。10種類のショットに分類しましたが、これが絶対的な数だとは言えません。

 

例えばカットショットは、ラケットが軽量化された現代だからこそ打てるようになってきたショットです。したがって、これから新たなショットやストローク方法が生まれてくる可能性もあります

 

それでも今回紹介するショットを正確に打ち分けていくことができれば、試合で勝てるようになるでしょう。各ショットの説明に関連記事リンクを用意しましたので、気になった記事があればぜひそちらも読んでみてください。

バドミントンの技・ショット10種類

このページではバドミントンの技・ショット10種類と各ショットのコツについて解説しています。ここでは各ショットについて深くは説明していません。さらに詳しく知りたい人は各項目で紹介している他の記事をチェックしてみてください。

 

まずショットをラケットの動きであるストロークに合わせて次の3種類に分類しました。

  • オーバーヘッドストローク系
  • アンダーストローク系
  • サイド(アーム)ストローク系

さらに、この各ストロークから繰り出されるショットについて打ち方など簡単な説明をしていきます。

 

 

バドミントンのオーバーヘッドストローク系ショット一覧

バドミントンのオーバーヘッドストロークは一昔前までは可能な限り腕を高く伸ばして、耳の横を通過するようにラケットを振るようにと言われていました。

 

現在では、むやみやたらに打点を高くするために腕をめいっぱい伸ばすよう指導する必要はありません。腕を頭上へ伸ばして、軽く肘が曲がるぐらいが理想の高さとされています。

クリアショット

クリアは相手コート奥に向けてシャトルを打ち上げるショットです。クリアは2種類あります。守りに徹したいときや、体勢を立て直したい時に高く滞空時間の長い打球を打つのがハイクリア。

 

それに対して相手プレーヤーが腕を伸ばすだけでは届かないギリギリの高さを狙って、速く滞空時間の短いクリアのドリブンクリアです。

 

どちらのクリアも、バックバウンダリーライン(シングルスのロングサービスライン)ギリギリのところまで飛ばすのがポイントです。相手コートへの中途半端なクリアは、相手に絶好のチャンスを与えてしまうのでコート奥へ飛ばすという意識を持ちましょう。

 

もしハイクリアが遠くに飛ばない場合、打点が悪いのかもしれません。これはシャトルを打つ場所が自分の身体より後ろ過ぎたり、打点が高すぎて力が伝わっていなかったり、あるいは低すぎてスイングの力を使えていない可能性があります。

 

これら打点が原因の場合は、打点を自分の身体より斜め上前あたりと捉えるといいです。この斜め上前あたりでシャトルを打つためには、どの位置に自分が移動するべきなのかを練習の中で探していくといいでしょう。

 

ハイクリアをとばすコツについてはバドミントンでハイクリアが飛ばないのを改善する練習方法の記事の中で取り上げているので、ハイクリアに問題を抱えているなら読んでみてくださいね。

 

ドリブンクリアを打つときは、スマッシュやドロップなど他のショットを打つと見せかけられるとフェイントとして効果が上がります。打ったシャトルが相手の頭上を通過するのが理想です。こうなると相手がワンテンポ遅れて対応することになるので、自分に有利なラリー展開に持っていきやすくなります。

 

ただし、中途半端な高さでドリブンクリアを打ってしまうと相手にスマッシュを打ち込まれて自分が不利になってしまいます。相手の身長などを考慮して届きそうで届かないドリブンクリアが打てるように練習時から意識しておきましょう。

 

参考:バドミントンのドリブンクリアの打ち方!攻めのショットで試合を制す

ドロップショット

ドロップショットとはその名の通り、ネット近くに落とす(ドロップする)打球です。スピードをつけて落としたり、フェイント気味に力を抜いて、緩急をつけるとより効果的な打球となります。

 

スイングフォームからドロップを打つと見破られてしまうとフェイント効果が減ってしまいます。クリアやスマッシュを打つ体勢からドロップを打つとフェイント効果が高まるので、同じフォームから打てるように意識してください。

 

またドロップが浮いてネット前で相手プレーヤーに打ちこまれてしまうことが多いと感じている人は、打点が自分より後ろになっている可能性があります。飛んできたシャトルの勢いをラケットで触って落としているだけで全く角度のついていない中途半端なリターンになっているかもしれませんよ。

 

この問題を改善するためには、打点は高く、自分の体より前に定めること。このことをを意識するだけで、相手コート前へ深く沈むドロップが打てるようになるでしょう。

 

参考:バドミントンでドロップが浮く原因は?打点・インパクトの瞬間で改善

カットショット

カットショットは、ドロップと同じようにネット前に落とす打球です。ドロップよりも攻撃的なカットはシャトルのコルク部分をこするように、ラケットの面を斜めにして振り抜いてください。

 

シャトルへ意図的に回転をかけることによってドロップよりも鋭い角度で速く落下していきます。ドロップよりも相手の姿勢を崩せる可能性が高いショットと言えるでしょう。

 

スマッシュと同じくらいの勢いで振り抜いてネット前に、鋭い角度で落ちてくるので反応が遅れてしまう人が多いショットです。うまく使いこなせば試合展開を有利に運びやすくなります。
カットショットの基本イメージとして、シャトルをボールのような球体と捉えていてはカットショットは打てません。

 

シャトルを二等辺三角形が飛んでいると考えて、その二等辺三角形の長辺を擦ることによってシャトルに回転をかけるイメージを持ちましょう。もちろん実際に打つのは、シャトルのコルク部分です。

 

そしてカットショットを打つときは跳躍して、最大の高さとなったときにインパクトをしましょう。自分の体が落下しているときに打ってしまうと、重力にしたがって下に向かっていく運動の力が強くなってしまいます。こうなってしまうと、ネットに引っかかる確率が上がることになります。

 

カットは難易度が高いショットですが、習得できれば試合を有利に進めることができるでしょう。

 

参考:バドミントンのカットショットでの手首の動きは?カットとは?

スマッシュショット

バドミントンの花形とも言えるショットであるスマッシュショット。オーバヘッドストロークから体重移動を行い、全身の力を込めて打ちこむ打球です。

 

プロ選手ならば、初速はギネス世界記録にも載るほどの時速565km/h。また強く速いスマッシュを打てれば相手を牽制することもできるので、他の打球も活きてくるようになります。

 

参考:バドミントンのスマッシュ速度は手元にくるとき時速なんkm/h?

 

まだスマッシュがしっかりと打てないならば、まずはオーバーヘッドストロークのフォームから覚えるようにしましょう。スマッシュが打てないと相手に一方的に攻め込まれてしまい、試合で勝つのは難しいです。

 

スマッシュの練習はネット前での「アタックノック」が適しています。

 

やり方はノッカー(シャトルを出す人)に、ネット前でふわっとした山なりの軌道でシャトルを投げてもらい、それをラケットで打って相手コートになるべく角度をつけて打ち込みます。スマッシュを打って狙う位置は、相手コートのショートサービスライン上です。

 

この練習の目的は打点を前に持ち、下向きに強く打つという感覚を覚えること。慣れてきたらノッカーがシャトルを出すスピードを上げたり、あえて高さを低めに出したりするなどして、バリエーションをつけると素早い構えができるようになります。

 

のノックはシャトルへのダメージが大きいので、基礎打ちで使用できなくなったような羽の欠けたシャトルを使用することをおすすめします。

 

スマッシュをしっかりと打てるようになってから、他のオーバーヘッドストローク系ショットのテクニック向上を狙ってもいいとも言えるでしょう。

 

参考:バドミントンでスマッシュが打てない多くの原因は手首・打点にある

プッシュショット

プッシュショット(以下、プッシュ)はネット際に上がってきたシャトルを打ちこむ打球。テニスでいうとボレーショットにあたります。エースショット(決め球)になりやすいのです。しかし相手に返されてしまった場合、リターンするのが非常に大変なのが特徴です。

 

プッシュは打球の強さも必要ですが、狙う場所の方がより大切と言えます。打つ瞬間まで相手プレーヤーに狙う場所を読まれないように気をつけてください。

 

例えば狙っている場所とは違う場所を見て視線だけをずらしたり、ストレートに打つと見せかけてラケット面だけは斜めに向けて打ったりしてみるといいでしょう。

 

プッシュが打てるシチュエーションなら相手プレーヤーは体勢を崩していることが多いです。強く速いショットを打たなくても相手にリターンされなければ、自分の得点になります。

 

 

インパクトの強さよりも、自分の体よりも前で打つことを意識することが大切です。インパクトの位置が自分の体よりも後ろということは、打つシャトルは視界の外になっているはずです。

 

こうなってしまうと空振りや、打ったシャトルが浮いてしまう原因になります。プッシュはネット付近で打つので、大きく振りかぶって打つ必要はありません。腕を体の前に伸ばし腕の回内回外運動を使って打てば、エースショットになり得ます。

 

プッシュで大事なのはコースなので練習するときは狙った場所に打てるようになることを目標にしましょう。

 

参考:バドミントンのプッシュが浮く・ネットにかかるなら練習方法を見直せ

 

 

バドミントンのアンダーストローク系ショット一覧

アンダーストロークはオーバーヘッドストロークに対して、自分の顔より下でインパクトするショットの打ち方です。

 

このショットが安定していないとミスを連発することになったり、自分がいきなり窮地になったりしてしまうのでを狙った場所に打てるようになることを意識しましょう。

サービス・サーブ

ラリーの始まりはすべてサーブから始まります。そのためサーブには厳格なルールが複数定められており、大規模な大会であってもサーブのルール違反で反則を取られる選手がいるのです。

 

一言アドバイス
サーブのルールについては【バドミントンのサーブに関するルール(規定)|反則にならないために気をつけるポイント!】の記事中でご説明してるので、不安な方は読んでみてくださいね。

 

ルール違反(フォルト)を取られるとそのまま相手の得点になってしまいます。そうならないためにサーブのルールについてはよく理解しておきましょう。

 

サービスは主に2種類あって女子シングルスにおいて多用されるのがロングハイサービス、ダブルスと男子シングルスではバックハンドでのショートサーブが主流になっています。

 

ロングハイサービスのポイントは、遠くに飛ばそうと力みすぎないことです。遠くへ飛ばそうと意識しすぎると余計な力が入ってしまい、スイングが大きくなりがちです。

 

またラケットを大きく振ると思わぬ方向へシャトルが飛んでいってしまうので、まずはリラックスした状態でラケットを振りましょう。また大振りをしてしまうと空振りしやすくなります。

 

テークバック(ラケットを後方へ引く動作)は必要最小限にして、インパクトの瞬間だけ力を入れるようにしましょう。

 

参考:バドミントンのサービス・サーブが当たらない!できないのを徹底改善!

 

バックハンドショートサーブの打ち方は右利きの場合ならば、身体の左横、前方辺りで、インパクトの瞬間(ラケットがシャトルにあたる瞬間)はヘソ辺り(お腹)よりも少し高めを意識しましょう。

 

ショートサーブは、基本的にはネットテープすれすれを通って相手プレーヤーの前であるショートサービスライン付近にシャトルが落ちて行くように打ちましょう。

 

これはあくまでも基本の打ち方であって、相手の立ち位置やレシーブのクセに合わせて狙う場所は変えていいのです。例えばレシーバーである相手が前のめりになっている場合は、あえてショートサービスラインよりネット側に打ちます。前のめりになっている人は前進するつもりでいるので、例えアウトになるサーブでも打ち返してくれることがあるのです。

 

しかも本来アウトになるはずのサーブを相手は打ち返すことになるので、プッシュのような強いショットを打たれません。サーバー(サーブを打った人)が有利にラリー展開を始められます。

 

またサーブレシーブで前のめりになっている相手にはバックハンドから繰り出すロングサーブを打つと効果的です。ショートサーブに見せかけてロングサーブが打てれば、レシーバーは仰け反って打ち返せずサービスエースを取れるかもしれません。

 

このバックハンドでサービスについてはバドミントンのダブルスでのサーブの打ち方とコツの記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。

ヘアピンショット

ネット際に落ちてきたシャトルを、ネット高さギリギリに返すショットがヘアピンです。打ったシャトルが浮いてしまわないようにコントロールするのは難しいですが、ネット際での競り合いには不可欠なショットです。

 

ヘアピンを打つときはシャトルの重さが分かるくらい優しく打ちましょう。ラケットにシャトルを載せるような感覚で打ってみてください。ヘアピンには意図的にスピンをかけて打つスピンネット(スピンヘアピン)、逆サイドを狙うクロスネット(クロスヘアピン)があります。

 

ストレートに浮かずに返せるようになったら、クロスネットで逆サイドに返せるようになりましょう。クロスネットの打ち方で注意したいのは、高い打点でシャトルを捉えることです。これはクロスネットの打ち方がほぼ真横に打つようになるため、打点が低いと自分がネットにひっかけてしまいやすいからです。

 

最初のうちは素早くシャトルの落下点に移動できて、相手の動きを見る余裕があるときにクロスネットを打つようにしてみましょう。

 

ヘアピンの種類の中にスピンネットと呼ばれるヘアピンがあります。意図的にシャトルに回転をかけて相手コートへ打ちます。このスピンネットは、エースショットにもなりえるショットですが、難易度は高めです。

 

詳しくはバドミントンのヘアピンでスピンをかける!シャトルに回転をかけてネットを制すを読んでみてください。

ロブ・ロビングショット

ロブ・ロビングショットはネット前に打たれた球を、相手コート奥へ返すショットです。自分の体勢がよくなければ、できるだけ高く遠くへ打ち上げてシャトルの滞空時間を稼いで態勢を立て直しましょう。

 

反対に自分が余裕を持ってシャトルの落下点に入れているのであれば、攻めのロブで攻勢に出てみましょう。攻めのロブとは、低く速いショットのことを指します。相手プレーヤーの頭上を追い抜くつもりでシャトルを打ってみましょう。

 

一言アドバイス
ヘアピンと見せかけてロブを打つなどのフェイントショットを駆使できるようになると、戦略の幅が広がっていきます。

 

参考:バドミントンのフェイントは簡単?ヘアピンとロブを使い分けて相手をだます

バドミントンのサイド(アーム)ストローク

体の真横よりやや斜め前でインパクトするイメージで打つと良いのがサイドストローク。こちらもコントロールが大切となるので、フットワーク・ラケットワークと合わせて練習に励むと良いでしょう。

ドライブショット

ネットの高さギリギリに直線的に打つショット。ダブルスでは、必須のショットです。ドライブにはドライブで返されることが多いので、試合のラリー展開も速くなります。

 

コースを狙って相手プレーヤーがリターンしづらい場所に打つのがドライブのポイント。シャトルが浮き上がってしまうと、相手にスマッシュやプッシュを打たれてしまうので、浮き上がらないように打つのも重要です。

 

ダブルスの試合をするならば、ドライブはしっかりと打てるようになりましょう。ドライブのポイントは、主に3点です。

  • 肘から先を使って打つ
  • ストロークを大きくとる
  • インパクトの瞬間に足を出す。

これらを意識して打つときに気をつけたいのは、インパクト時に上半身が前のめりにならないようにすることです。いわゆる前傾姿勢になってしまうとスイングが遅くなってしまいコントロール性も悪くなってしまいます。

 

またショットに勢いをつけようと肩を入れて打ってしまうのにも注意してください。このとき上半身を捻って打ってしまっている人がいますが、これはコントロールに悪影響をおよぼすのでやめましょう。

 

さらにドライブショットについて学びたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

参考:バドミントンでドライブを速く強く返したいなら肘を意識しよう

スマッシュレシーブ

スマッシのレシーブはドライブ気味で返す、またはヘアピンでコート際に落とすのも選択肢のひとつです。ロブで相手コート奥までしっかりと返せるならばそれもいいでしょう。

 

これらのショットが打てるようになるためにはバックハンド(サムアップグリップ)の練習をしましょう。バックハンドはサムアップグリップとも呼ばれるようにラケットグリップの広い面に親指を添えて打つ方法です。

 

このバックハンドでしっかり打てるようになれば、スマッシュレシーブがしやすくなるでしょう。基本的に利き手の反対側となるバックハンドが試合中は狙われやすいです。

 

そのためバックハンドでレシーブができるようになればおよそ8割のスマッシュは返しやすくなると思って良いでしょう。

 

参考:バドミントンでスマッシュを打ち返すにはバックハンドを強化すべし

 

またスマッシュレシーブは腕を伸ばすだけではなく、移動して打つことを意識してください。スマッシュは速いショットなので足を出して移動すると言うより、ジャンプして飛びついて打つと表現したほうがいいでしょう。

 

ただし、ジャンプして飛びながら打ってはいけません。必ず着地して打つようにしてください。そうしないと打ったシャトルの軌道が安定しないからです。スマッシュレシーブについては下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

 

参考:バドミントンでスマッシュレシーブを上達させたいなら手首と肘を意識しよう

 

 

まとめ

バドミントンのショットは冒頭でも述べた通り10種あり、すべて狙いと意味があります。何も考えずに相手コートへ打ち返していても試合では勝てません。

 

大切なのはこれらのショットをどう組み合わせて、自分がポイントを得るかです。あくまでショットは勝つための手段でしかありません。

 

重要なのは試合で勝つためにさまざまなショットを打って相手が苦手なポイントを見つけることです。そして相手に勝つのが大切です。普段の基礎打ち練習のときも試合だと思って一球一球大切に打ちましょう。

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