バドミントンの技・ショットの一覧と各ショットのコツについて、今回はお話しします。10種類のショットに分類しましたが、これが絶対的な数だとは言えません。
特にカットショットは、ラケットが軽量化された現代だからこそ打てるようになってきたショットです。したがって、これから新たなショットやストローク方法は生まれてくる可能性がある。
それでも今回紹介するショットを正確に打ち分けていくことができれば、試合で勝つことにもつながっていきます。各ショットの説明においてリンク記事を用意しましたので、興味がある記事があればぜひそちらも読んでみてくださいね。
目次
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バドミントンの技・ショット一覧とコツ
今回はバドミントンの技・ショット一覧と各ショットの打ち方のコツについてお話ししていますが、ここでは各ショットについて深くは説明していませんので、気になるリンクページがあればそちらも合わせて読むと理解が深まるでしょう。
まずショットをラケットの動きであるストロークに合わせて次の3種類に分類しました。
- オーバーヘッドストローク系ショット
- アンダーストローク系ショット
- サイド(アーム)ストローク系ショット
さらに、この各ストロークから繰り出されるショットについて打ち方など簡単な説明をしていきます。
バドミントンのオーバーヘッドストローク系ショット一覧
バドミントンのオーバーヘッドストロークは一昔前までは可能な限り腕を高く伸ばして、耳の横を通過するようにラケットを振ることと言われていました。
現在では、むやみやたらに高く打点を高くするために腕をめいっぱい伸ばすように指導することはありません。腕を頭上へ伸ばして、軽く肘が曲がるぐらいが理想の高さとされています。
クリアショット
クリアは、相手コート奥に向けてシャトルを打ち上げるショット。クリアは2種類あり、守りに徹したい時や、体勢を立て直したい時に、高く滞空時間の長い打球を打つのがハイクリアです。
それに対して、相手選手が届かないギリギリの高さを狙って、速く滞空時間の短いクリアをドリブンクリアと呼ぶ。
どちらのクリアも、バックバウンダリーライン(シングルスのロングサービスライン)ギリギリのところまで飛ばすのがポイントです。相手コートへの中途半端なクリアは、相手に絶好のチャンスを与えてしまいますので、コート奥へ飛ばすという意識を持ちましょう。
ハイクリアが相手コートの奥まで飛ばないと悩んでいるならば、必ず理由があります。その原因を特定して、改善しない限り上達はありえない。
ハイクリアが遠くに飛ばない原因のひとつとして、打点が悪いことが感がられます。これはシャトルを打つ場所が自分の身体より後ろ過ぎたり、打点が高すぎて力が伝わっていなかったり、あるいは低すぎてスイングの力を利用できていなかったりと可能性はいくらでも考えられる。
これら打点が原因の場合は、打点を自分の身体より斜め上前あたりと捉えるといいです。この斜め上前あたりでシャトルを打つためには、どの位置に自分が異動するべきなのかを練習の中で見つけていくとイイでしょう。
ハイクリアをとばすコツについては、バドミントンでハイクリアが飛ばないのを改善する練習方法の記事の中で取り上げているのでハイクリアに問題を抱えているなら読んでみてくださいね。
ドロップショット
ドロップショットとはその名の通り、ネット近くに落とす(ドロップする)打球です。スピードをつけて落としたり、フェイント気味に力を抜いて、緩急をつけるとより効果的な打球となります。
フォームから、ドロップを打つと見破られてしまうと効果が半減してしまうので、クリアやスマッシュを打つ体勢から、ドロップを打つとよりフェイント効果が高まる。
ドロップが浮いてネット前で相手プレーヤーに打ちこまれてしまうことが多いと感じている人は、打点が自分より後ろになっている可能性があります。
飛んできたシャトルの勢いをラケットで触って落としているだけで全く角度のついていない中途半端なリターンになっているかもしれませんよ。
この問題を改善するためには、打点は高く、自分の体より前に定めること。このことをを意識するだけで、相手コート前へ深く沈むドロップが打てるようになるでしょう。
参考:バドミントンでドロップが浮く原因は?打点・インパクトの瞬間で改善
カットショット
カットショットは、ドロップと同じようにネット前に落とすショット。ドロップよりも攻撃的なカットはシャトルのコルク部分をこするように、ラケットの面を斜めにして振り抜く。
シャトルに回転をかけることによってドロップよりも鋭い角度で速く落下していきますので、ドロップよりも相手の姿勢を崩す効果は高いと言えるでしょう。
スマッシュと同じくらいの勢いで振り抜いてもネット前に、しかも鋭く落ちてくるわけですから、非常に強力な武器になります。
カットショットの基本イメージとして、シャトルをボールのような球体と考えていてはカットショットは打てません。
シャトルを二等辺三角形が飛んでいると考えて、その二等辺三角形の長辺を擦ることによってシャトルに回転をかけるイメージを持ちましょう。もちろん実際に打つのは、シャトルのコルク部分です。
カットショットのコツとして、打点をスマッシュショットとクリアショットの中間地点と意識して見ること。腕力などの個人差によりベストな打点は変わってくるので、あなたが一番打ちやすい位置へ調整してみてください。
そしてカットショットを打つときに共通して言えるコツは必ず跳躍して、最大の高さとなったときにインパクトをするということ。逆に言えば、自分の体が落下しながらインパクトをしてはいけない。
自分の体が落下しながら打ってしまうと、重力にしたがって下に向かっていく運動の力が強くなってしまいます。こうなってしまうと、ネットに引っかかる確率が上がることになります。
こうならないために最初のうちは、跳躍して最大打点に到達する前にシャトルを打ってしまうこと。そうすれば上に向かっていく力が働いてる間なのでネットにかかる確率は減少する。
カットは難易度が高いショットですが習得できれば確実に試合を有利に進めることが可能。
参考:バドミントンのカットショットでの手首の動きは?カットとは?
スマッシュショット
バドミントンの花形とも言えるショットであるスマッシュショット。オーバヘッドストロークから体重移動を行い、全身の力を込めて打ちこむ打球です。
プロ選手ならば、初速はギネス世界記録にも載るほどの時速493km/h。また強く速いスマッシュを打てれば、相手を牽制させることもできますので、他の打球も活きてくることになります。
参考:バドミントンのスマッシュ速度は手元にくるとき時速なんkm/h?
まだスマッシュがしっかりと打てないならば、まずはオーバーヘッドストロークのフォームから覚えるようにしましょう。スマッシュが打てないと相手にどんどん攻め込まれてしまい試合で勝つのは困難。
スマッシュの感覚をつかむためにはネット前での「アタックノック」が適しています。
やり方はノッカー(シャトルを出す人)に、ネット前でふわっとした軌道でシャトルを投げてもらい、それをラケットで打って相手コートになるべく角度をつけて打ち込む。目標としては、相手コートのショートサービスライン上です。
この練習の目的は打点を前に持ち、下向きに強く打つという感覚を覚えること。慣れてきたらノッカーがシャトルを出すスピードを上げたり、あえて高さを低めに出したりするなどして、バリエーションをつけると素早い構えができるようになります。
このノックはシャトルへのダメージが大きいので、基礎打ちで使用できなくなったような羽の欠けたシャトルを使用することをオススメします。
スマッシュをしっかりと打てるようになってから、他のオーバーヘッドストローク系ショットのテクニック向上を狙ってもいいとも言えるでしょう。
参考:バドミントンでスマッシュが打てない多くの原因は手首・打点にある
プッシュショット
ネット際に上がってきたシャトルを打ちこむ打球。テニスでいうとボレーショットにあたります。エースショット(決め球)になりやすいのですがが、もし返された場合にリターンするのが非常に大変。
打球の強さも、決めるポイントなのですが、コースの方がより大切なポイントとなります。打つ瞬間まで相手プレーヤーにコースを読まれないように、気をつけましょう。
プッシュのコツをひとつだけ挙げるならば、可能な限りネットの近くで打つということ。ネットから遠ければ遠いほど、角度の調整やインパクトの強さ、ラケット面の角度を調整するなどが必要となってきます。
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インパクトの強さなど余計なことを考える前に、自分の体よりも前で打つことを意識することが大切。
自分の体より前にラケットがあるということは、その距離だけネットに近づけている証拠です。ネットの近くで打てれば自然と角度のある打球になるので、そのショットがエースショットとならなくても、次のショットで決められる可能性が増えてくる。
参考:バドミントンのプッシュが浮く・ネットにかかるなら練習方法を見直せ
バドミントンのアンダーストローク系ショット一覧
アンダーストロークはオーバーヘッドストロークに対して、自分の顔より下でインパクトするショットの打ち方です。
このショットが安定していないと、ミスを誘発することになったり、自分がいきなり窮地になってしまうことがあるので丁寧にコースを狙って打つことを意識しましょう。
サービス・サーブ
ラリーの始まりはすべては、サーブから始まります。そのためサーブには厳格なルールが複数定められており、国際大会でもサーブのルール違反で反則を取られる選手は意外といるのです。
サーブのルールについてはバドミントンのルールでサーブフォルト(反則)になる場合は?の記事中でご説明してるので、不安な方は読んでみてくださいね。
ルール違反(フォルト)を取られるとそのまま相手の得点になってしまいますから、1点・2点を争う試合では大きな影響が出る。そうならないためにもサーブのルールについてはよく理解しておきましょう。
あくまでもサーブはサービス=奉仕でしかないので、サーブで得点を取ろうなどと考えずラリーで勝つ戦略を練ること。
サービスには2種類あり、女子シングルスにおいて多用されるのがロングハイサービス、ダブルスと男子シングルスではバックハンドでのショートサーブが主流になっていますね。
ロングハイサービスを上達させる方法としては、まず遠くに飛ばすことを意識しすぎないこと。遠くへ飛ばそうと意識しすぎると余計な力が特に肩に入ってしまい、ラケットのスイングが大きくなりがちです。
ラケットを大きく振ると思わぬ方向へシャトルが飛んでいってしまうので、リラックスした状態でラケットを振りましょう。
参考:バドミントンのサービス・サーブができないのを徹底改善!
バックハンドのショートサーブの打ち方は、右利きの場合ならば、身体の左横、前方辺りで、インパクトの瞬間(ラケットがシャトルにあたる瞬間)はヘソ辺り(お腹)よりも少し高めを意識しましょう。
ショートサーブは、基本的にはネットすれすれを通って相手選手の前であるショートサービスラインに落とすイメージすること。
ヘアピンショット
ネット際に落ちてきたシャトルを、ネット高さギリギリに返すショット。浮き上がってしまわないようにコントロールするのは難しいですが、ネット際での競り合いを制すには、不可欠なショットです。
シャトルの重さが分かるくらい、優しく打つのが基本でラケットにシャトルを載せるような感覚で打ちましょう。ヘアピンには他にも、スピンをかけて打つスピンネット、逆サイドを狙うクロスネットなど、バリエーションは多い。
まずはクロスで逆サイドに返せるようになりましょう。クロスヘアピンの打ち方で注意したいのは、高い打点でシャトルを捉えることです。
これは、クロスネットの打ち方がほぼ真横に打つような感覚となるため、打点が低いと自分がネットにひっかけてしまいやすいからというのが理由。
最初のうちは、素早くシャトルの落下点に移動することができて、相手の動きを見る余裕があるときにクロスネットを打つようにしましょう。
参考:バドミントンのヘアピンの種類は?浮くことがないクロスへの返し方!
ヘアピンの種類の中にスピンネットと呼ばれるヘアピンがあります。このスピンネットは、エースショットにもなりえるショットですが難易度は高め。
それでもネット際での勝負に勝ちたい思いがあるなら、バドミントンのヘアピンでスピンをかける!シャトルに回転をかけてネットを制すをぜひ読んでみると参考になるかもしれません。
ロブ・ロビングショット
ロブ・ロビングショットはネット前に打たれた球を、相手コート奥へ返すショット。
自分の体勢がよくなければ、できるだけ高く、遠くへ打ち上げてシャトルの滞空時間を稼いで態勢を立て直しましょう。反対に自分の態勢が十分に整ってシャトルの落下点に入れているのであれば、攻めのロビングで攻勢に転じるべき。
攻めのロビングとは、低く速いショットのことを指します。ネットに近い相手プレーヤーの頭上を抜くつもりで弾くようにシャトルを打ってみましょう。


参考:バドミントンのフェイントは簡単?ヘアピンとロブを使い分けて相手をだます
バドミントンのサイド(アーム)ストローク
体の真横よりやや斜め前でインパクトするイメージで打つと良いのがサイドストローク。
こちらもコントロールが大切となるので、フットワーク・ラケットワークと合わせて練習に励むと良いでしょう
ドライブショット
ネットの高さギリギリに直線的に打つショット。ダブルスでは、必須のショットとなってきます。ドライブにはドライブで返されることが多いので、試合のラリー展開も速くなります。
コースを狙って相手プレーヤーがリターンしづらい場所に打つのがドライブのポイント。シャトルが浮き上がってしまうと、相手にスマッシュや、プッシュを打たれてしまうので、浮き上がらないように打つのも重要。
ダブルスの試合をするならば、ドライブはしっかりと打てるようになりましょう。ドライブのポイントは、主に3点です。
- 肘から先を使って打つ
- ストロークを大きくとる
- インパクトの瞬間に足を出す。
気をつけたいのは、インパクト時に上半身が前のめりになってしまうこと。この姿勢になってしまうとスイングが遅くなってしまうのと、コントロール性も悪くなってしまいます。
さらに気をつけたいのは、勢いをつけようと肩を入れて打ってしまうこと。このとき同時に上半身を捻って打ってしまっている選手がいますが、これはコントロールに悪影響をおよぼすのでやめましょう。
参考:バドミントンでドライブを速く強く返したいなら肘を意識しよう
スマッシュレシーブ
スマッシュのレシーブはドライブ気味で返したり、ヘアピンでコート際に落とすのもありですし、ロブで相手コート奥までしっかりと返せるならばそれもありです。
スマッシュレシーブではサイドにしっかりと動いて、シャトルと自分の適性距離を普段の練習から意識すること。
ラケットと腕の長さを理解し、シャトルとの距離感を考えて最小限の移動でスマッシュをリターンしましょう。飛んでくるシャトルとの距離が近すぎると、テークバック(ラケットを後ろに引く動作)がしづらくなる。
しかし移動にばかり意識を向けて足の動きだけで、上半身のラケットワークがおざなりにならないようにすること。フットワークの練習のときであってもスマッシュを打たれて、リターンをするイメージをしっかり持ちましょう。
参考:バドミントンでスマッシュを打ち返すにはバックハンドを強化すべし
まとめ
バドミントンのショットは冒頭でも述べた通り10種あり、すべて狙いと意味がある。考えなしにこれらのショットを相手コートへ打っていても試合では勝てません。
大切なのはこれらのショットをどう組み合わせて、相手の姿勢を崩して自分がポイントを得るかということ。あくまでショットは勝つための手段でしかありません。
重要なのは試合で勝つためにさまざまなショットを相手に打って苦手なポイントを探し出すこと。そしてそのパターンで相手に勝つことが大切です。普段の基礎打ち練習のときも試合だと思って一球一球大切に打ちましょう。
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